おとやろぐ

イタリア製・ソ連製西部劇研究家見習い

2016年2月 読書メーターまとめ

2016年2月の読書メーター
読んだ本の数:12冊
読んだページ数:1004ページ
ナイス数:14ナイス

新装版 墜落遺体 御巣鷹山の日航機123便 (講談社+α文庫)新装版 墜落遺体 御巣鷹山の日航機123便 (講談社+α文庫)感想
日本航空123便墜落事故の際、身元確認班長となった著者による、当時の報告やエピソードなどが描かれた手記。事故の原因や、墜落の経緯などはあまり書かれてはいないが、その辺りは類書でも読める。
読了日:2月28日 著者:飯塚訓

世界「地方旗」図鑑世界「地方旗」図鑑
読了日:2月28日 著者:苅安望

ガールズ&パンツァー リボンの武者 3<ガールズ&パンツァー リボンの武者> (コミックフラッパー)ガールズ&パンツァー リボンの武者 3<ガールズ&パンツァー リボンの武者> (コミックフラッパー)
読了日:2月19日 著者:野上武志,鈴木貴昭

ヨコハマ買い出し紀行(1) (アフタヌーンKC)ヨコハマ買い出し紀行(1) (アフタヌーンKC)感想
ゆったりとした人類衰退SFという趣き。こういうのんびりした世界観は嫌いではない。タイトルは第1話からそのまま持ってきているだけなのかな?
読了日:2月18日 著者:芦奈野ひとし

ガールズ&パンツァー リボンの武者 2<ガールズ&パンツァー リボンの武者> (コミックフラッパー)ガールズ&パンツァー リボンの武者 2<ガールズ&パンツァー リボンの武者> (コミックフラッパー)感想
本編では名前しか出てない高校が描きこまれていくのがなかなか面白い。自国製造車両持ってないビルマ モチーフの高校が描かれるのなら、イラン モチーフの高校の登場ワンチャン……ないな。ペパロニの扱いが哀れというか、君は大会からもう少し成長したまえ。
読了日:2月17日 著者:野上武志,鈴木貴昭

ガールズ&パンツァー リボンの武者 1<ガールズ&パンツァー リボンの武者> (コミックフラッパー)ガールズ&パンツァー リボンの武者 1<ガールズ&パンツァー リボンの武者> (コミックフラッパー)感想
ガールズ&パンツァーのスピンオフ漫画。戦車の描きこみが丁寧なのはもちろんなのだけれど、鎧装束の描きこみが妙に丁寧で楽しい。サンダース戦のしずか姫の装束の右手刺しが丁寧に描きこまれているのとか、良い。ストーリーも基本的にジャイアント・キリングな感じなところもスピンオフ元を踏襲しており、なかなか熱い。
読了日:2月17日 著者:野上武志,鈴木貴昭

英語にあきたら多言語を! ~ポリグロットの真実~英語にあきたら多言語を! ~ポリグロットの真実~感想
タイトル、著者の母語は英語なのでこれでいいけれど、日本語話者に向けてなら、「日本語にあきたら」の方が良かったかもしれない。英語も他の言語と変わらない言語なのだから。中身は語学学習者あるある。内容にとりわけの新鮮さはないが、気楽に読める。ぼくも母語(ぼくの場合日本語)に疲れてしまい、妻との間でフランス語と中国語だけで会話していることがあるので、あとがきの彼の言いたいことは何となくわかる。
読了日:2月15日 著者:トニーラズロ

かってに改蔵(2) (少年サンデーコミックス)かってに改蔵(2) (少年サンデーコミックス)
読了日:2月14日 著者:久米田康治

かってに改蔵(1): 1 (SSC)かってに改蔵(1): 1 (SSC)
読了日:2月13日 著者:久米田康治

スペイン史 (文庫クセジュ)スペイン史 (文庫クセジュ)感想
長大なスペイン史を新書サイズにまとめているため、当然ながら駆け足気味の時代が多い。スペイン内戦の前後のいわゆる近現代期に多くの紙幅が割かれていたのは個人的には非常に良かった。前提としてスペインの地理をある程度把握しておかないと、読んでいてどこの話をしているのか分からなくなる可能性がある。また、政党、組織名に略語が頻出するため、誰の話をしているのかしばしば見失うことがあった。
読了日:2月11日 著者:ピエールヴィラール

安部窪教授の理不尽な講義(1)【期間限定 無料お試し版】 (ビッグコミックススペシャル)安部窪教授の理不尽な講義(1)【期間限定 無料お試し版】 (ビッグコミックススペシャル)
読了日:2月6日 著者:滝沢聖峰

セトウツミ 1【期間限定 無料お試し版】 (少年チャンピオン・コミックス)セトウツミ 1【期間限定 無料お試し版】 (少年チャンピオン・コミックス)
読了日:2月5日 著者:此元和津也

読書メーター

「赤い西部劇」翻訳進捗状況 1

otoyalog.hatenablog.com
で書いたソビエト西部劇についての書籍「赤い西部劇」(仮)(Красный Вестерн)の翻訳進捗状況ですが、あれから1日1ページは訳すこと、というのを自分へのノルマと課してこつこつと進めています。もっと早く進められればいいのですが、ぼくのロシア語力と集中力の限界はそんなところのようです。1ページを訳すのに大体2時間くらいかかっているため、単純計算ですべて訳し終えるのに500時間以上かかる計算になります。

ありがたいことに、今のところはノルマをきちんとこなせています。現在は1920年代のソビエトでの西部劇の状況や、ソビエト映画界全体にかかわる部分を訳しているのですが、知らなかった内容が盛りだくさんで、やはり読みはじめてよかったなぁ、と思いながら翻訳しています。

(現時点での仮の)訳了予定:2016/12/25

ソビエト西部劇の本の話とか

最近このブログではペルシア語関連の記事ばっかり書いていましたが、ぼくのもともとの興味はイタリアを中心としたヨーロッパの西部劇映画にあるのです。その中でもイタリアと旧ソビエトの西部劇映画が群を抜いて気になります。

イタリアの西部劇、いわゆるマカロニウエスタンについては、日本でも多くの愛好者がおり、ソフトや関連書籍も比較的たくさん出版されているのはご存知かと思いますが、その他の(アメリカ以外の国の)西部劇については等閑視されているのが現状です。

60年代から70年代にかけて、本邦でも日活を中心として西部劇もどきの映画が数多く作られているのですが、それについてまとめた書籍、というのもほとんどないのではないでしょうか(日活プログラムピクチャー全体については、『日活アクションの華麗な世界』という名著がありますけど)。そんな状況の中でソビエトの西部劇についても、日本では当然ながら1冊も書籍は出ておらず、映画ソフトもニキータ・ミハルコフ監督の『光と影のバラード』がある程度。

一方で、本国ロシアでは日本よりは当然マシな状況で、ソビエト時代の西部劇映画も何本もソフト化されており、数年前にはセルゲイ・ラブレンチエフ氏による『クラースヌイ・ヴェステルン』(赤いウエスタン)という書籍も出版されました。誰かが訳して、どこかの出版社から出ないかなぁ、と首を長くして待っていたんですが、いっかな出版される気配がない。邦訳どころか英訳版すら出る気配がない始末。

このまま待ってたら、死ぬまでこの本は読めないかもしれない、ということで、6歳児レベルのロシア語力ながら(被動形動詞? なんだっけ、それ? というレベル)、毎日毎日少しずつ訳しつつ読み進めています。1日1ページ進めばまだ良いくらいの進行速度なので、年内に訳了できれば御の字、という感じですが。それでも、すでに知らなかった情報が沢山出てきており、わくわくしながら1単語1単語読み進めています。わくわくはしていますが、解読自体は辛いです。

この本自体については、著作権(翻訳権)の問題や、そもそもぼくの訳のクオリティの問題もあり、訳了したとしても大っぴらに公開はできませんが、本書を参考文献の1冊として、日本語字幕がついているDVD(ロシアで出てるものには、たまに日本語字幕も付いているのです)についてのガイドや、日本語ソフトがない映画についても、各映画のあらすじや見所を紹介した(いまのところは)本邦初の「ソビエト西部劇映画入門書」をKDP、あるいは何らかの形で刊行しようと考えておりますので、興味のある向きは、期待せずのんびり待っていただければと思います。来年度中に出せればいいなぁ、とは。

ラジオ・テヘラン - 春

さて、久しぶりのペルシア語ポップソング訳詞シリーズです。というか、カムラン&フーマンの曲を1曲訳した以来2回目ですが。また、今回まったく意味が取れずにうまく訳せていない部分があるのですが、その辺りは賢人のご指導を仰げれば、と敢えてそのまま公開します。

ちなみに前回のはこれ。

otoyalog.hatenablog.com

ラジオ・テヘランはイギリスを中心に活動しているロックバンド。リードボーカル兼ギターのアリ・アジーミー、リードギターのペドラム・アフシーン、ベースのヘサム・ガルシャスビー、ドラムのパーヤム・ハシェミーというメンバーの4ピースバンドのようです。

昨年日本で公開された映画『ザ・ヴァンパイア〜残酷な牙を持つ少女〜』でも彼らの曲が使われています。

よい香りが再びやってくる 春の季節だ
ぼくは座っていた 自分の番に長い間
ぼくのチャンスはいつ来るのだろう
彼らは言う 道は遠いと けれど 誰も知らない
君の言葉は空っぽだ

報告書はバラバラになって 君の足跡は残る
絨毯のバラの上に

ぼくは怖いんだ ぼくの季節が終わることが うまくいかないことが
ぼくは怖いんだ 長い年月のぼくが 声が届かないことが

結末は再びやってこない 催促された仕事の

ぼくは戦う 不吉な考えと すべての強制される変化と
ぼくの季節は色彩で溢れ その始まりはこの曲で それは長い道で

ぼくが寂しいとき それは嵐の海のように騒がしい

ぼくは怖いんだ ぼくの季節が終わることが うまくいかないことが
ぼくは怖いんだ 長い年月のぼくが 声が届かないことが

知ってくれ ぼくは君を忘れないということを
知ってくれ ぼくは君を忘れないということを
ぼく自身が君を苦しめたんだ

今回もペルシア語の歌詞から翻訳していますが、参考にした歌詞サイトの文字起こしに不正確な部分があったようで、かなり苦労しました。

また、ぼくは怖いんだ 長い年月のぼくが 声が届かないことがの部分は正直に言ってまったく自信がない(95パーセントくらい間違ってると思う)ので、ご指摘をいただければありがたいです。

テレンス・ヒル主演『マッテオ神父の事件簿』放送中

AXNミステリーチャンネルというスカパー!や各種ケーブルテレビで見られるミステリー専門チャンネルがあるんですが、そこで2月から『マッテオ神父の事件簿』(Don Matteo)というテレンス・ヒルが主演するホームドラマ的な要素が強いミステリードラマが放送されています。

本作は今から16年前の2000年に第1シーズンが放送され、現在イタリアでは第10シーズンが放送されているという、ヒットドラマ。イタリア中部にあり、唯一の内陸州であるウンブリア州のグッビオ(実際にあるコムーネで、ペルージャの北東に位置します)を舞台に、困った人を放っておけない神父マッテオ(ヒル)が、持ち前の洞察力と愛情を駆使して事件を解決していく、というストーリー。

AXNミステリーチャンネルでは、何故だかわかりませんが、イタリアでは2009年に放送された第7シーズンからの放送。今のところ「全24話」というアナウンスなので第7シーズンしか放送予定はないようですが、もっと前のシーズンや新作も放送してくれるといいなぁ。

登場人物の人間関係など、シリーズを通して進展していく部分もありつつ、謎解き要素は1話完結で進んで行くため、どこからでも見られるのも魅力ですね。また、今のところAXNミステリーでは第1話、第2話が放送されているのですが、殺人事件は起きておらず、基本的に(被害者を含め)関係者が皆何となく納得する形でお話が終わるので安心してみていられる、そういうタイプのドラマです。

さて、主演のテレンス・ヒル。ぼくらマカロニウエスタンクラスタには説明不要の名俳優です。本作を紹介するサイトの中には「ビスコンティの『山猫』にも出演した」という言葉でヒルを説明しているものもあります。確かにそれはその通りなんですが、ヒルのイタリアでの人気を説明するには不十分です。

テレンス・ヒルがマカロニウエスタンに登場するのはフランコ・ネロが主演して日本でも大ヒットした『続 荒野の用心棒』(Django)の続編に位置付けられることもある作品『皆殺しのジャンゴ 復讐の機関砲』から。制作会社としては、ジャンゴ役には前作から引き続きネロを当てようとしていたらしいのですが、ネロは『キャメロット』の撮影でアメリカに行ってしまい、いつまで経っても帰って来ない。そこで仕方なく、ネロに似た俳優を、ということでヒルを起用して製作されたのが『皆殺しのジャンゴ〜』でした。本作のヒルは『マッテオ神父の事件簿』でも見せている明るいキャラクターは抑え、復讐に燃える暗い男を演じています。

そんなヒルが本作にもつながる明るいキャラクターを演じて人気者になったのが、その後長らくコンビを組むことになるバッド・スペンサーと共演した『風来坊/花と夕陽とライフルと…』でした(ただし、ヒルとスペンサーの共演作は本作以前にもあり、本邦未公開のマカロニウエスタンDio perdona... Io no!』、あるいは直接の共演シーンはないものの、サンダル史劇『ハンニバル』まで遡れます)。本作のコメディ要素は日本でこそあまり受けませんでしたが、本国イタリアでは大受け。続編である『風来坊 II/ザ・アウトロー』は日本未公開ながら、イタリアではマカロニウエスタン最高の興行収入を叩き出しています。

テレンス・ヒルとバッド・スペンサーはその後、現代劇でもコンビを組み、80年代まで多くのコメディ・アクション映画を生み出して行きました。本国イタリアはもちろん、ドイツでも彼らの映画は非常に人気があり、今でも映像ソフトを手に入れることができます。

また、2010年には彼らのイタリア映画界への長年の貢献に対し、イタリアのアカデミー賞的な位置付けの映画賞、ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞の生涯貢献賞が送られています。

そんなヒルでしたが、90年代以降は活躍の主な舞台をテレビドラマに移し、コメディ西部劇『ルーク&ジョリー/おいらのご主人、保安官』(Lucky Luke)や、それに続く本作で主演を勤めています。

今年でもう77歳になる(第7シーズン公開時は70歳!)テレンス・ヒルですが、坂の多いグッビオを自転車で颯爽と駆け抜ける姿は歳を全く感じさせない若々しさ。テレンス・ヒル ファンが必見なのはもちろんですが、往年のマカロニウエスタンファン(特にヒル主演作(『ミスター・ノーボディ』とか!)ファン)、そしてほのぼの系人情ミステリーがお好きな方には是非是非お勧めしたいドラマです。

「ナスィーロル・モスク」なんて、ない。

明けましておめでとうございます。2016年初の更新は実家からお送りします。iPadを使って記事を書いているんですが、はてなブログには専用のエディタ、投稿アプリなんてあるんですね。案外便利。


それはそれとして。
 
去年あたりから、いわゆるバイラル・ブログが旅行関連のテーマでもぽこぽこと登場している印象があります。ああいう、碌に自分が行ったわけでもない場所について、ネットで調べたことを適当に書いている(ことが多い)ようなのはぼくは大嫌いなので、基本的に点が辛くなるのですが。
 
そこで、イランのシーラーズにある、別名ピンク・モスクとも呼ばれるあるモスクがしばしば紹介されています。例えば以下のような記事です。
 
 
この中で、マスジェデ・ナスィーロル・モスクとして紹介されているモスクがあります。先日ぼくも訪れた、ステンドグラスの光がペルシア絨毯に映えてとても美しいモスクなのですが、「マスジェデ・ナスィーロル・モスク」などという名前ではありません。
 
マスジェデ・ナスィーロル・モルク シーラーズ
 
ペルシア語が少し分かる方ならすぐに分かることなのですが、ペルシア語ではモスクのことを「マスジェド」と言います。マスジェデ・ナスィーロル・モスクでは「マスジェデ」という形になっていますが、これはペルシア語では被修飾語の語尾に-eが付くためであり、「マスジェデ・ナスィーロル」でナスィーロルのマスジェド、つまりナスィーロルのモスクという意味になります。
 
マスジェデ・ナスィーロル・モスクでは、ナスィーロル・モスク・モスクになってしまい、これじゃあ荒川川とか、富士山山と言っているようなものです。じゃあ、ナスィーロル・モスクにすれば正しいのかというと、そうではないのです。もう一つ、そもそも根本的な間違いがあります。
 
 
上のリンクは当該モスクの英語版Wikipediaのページなのですが、タイトルに注目してください。Nasir ol Molk Mosqueとなっています。そう、このモスクの名前はナスィーロルではなく、ナスィーロル・モルクなのです。もともとこのモスクはガージャール朝期にナスィーロル・モルク氏の寄進によって建てられたもの。そして、Nasir ol Molkというスペースの入り方からもわかるように、ナスィールはアラビア語のアンサール(援助)の複数形、モルクは「王国」という意味のアラビア語であり、alないしolはモルクに前置される冠詞、英語でいうとtheに当たることばです。つまり全体で「王国の援助者」という意味の名字になるわけです。
 
つまり、ナスィーロル・モルクは「ナスィール・アル・モルク」がくっ付いた形として「ナスィーロル・モルク」になっているのであり、これを「ナスィーロル」だけで使うことはあり得ないわけです。少し違いますが、リチャード獅子心王 (Richard the Lionheart) を Richard the と呼ぶようなものだと言えば分かりやすいでしょうか?
 
結論としては、当該モスクはマスジェデ・ナスィーロル・モルクと呼ぶか、ナスィーロル・モルク・モスクと呼ぶのが妥当ということになります。おそらく、モルクとモスクが1文字違いで似ていること。ペルシア語のマスジェド(ないしマスジェデ)が日本語の「モスク」とは語形が異なるため、同じ意味の語だと認識できなかったこと、の2つのミスが複合して発生した誤記なのでしょう。初めに間違った方については、まぁ、そういうこともあるよね、という感じ。ただ、Googleで「ナスィーロル・モスク」を検索すると、ああいうゴミのようなスパム記事(言っちゃった)がごちゃごちゃと引っかかってくるわけです。お前ら、少しは自分で調べろよ、と。適当なこと書いてるんじゃねぇよ、と。新年初怒りをして、年頭のご挨拶に代えさせていただきます。

ライフログアプリ Momento 有償バージョンアップとその注意点

世の中にはiOS対応のライフログアプリがいろいろありますが、ぼくが少なくとも、もう3年以上にわたって愛用しているのがd3i Ltdが開発したMomentoです。このアプリでは、TwitterFacebook、Swarm(旧 Four Square)、InstagramFlickr、Moves などの複数ウェブサービスの情報をタイムラインで一覧することができ、さらに Momento 上に直接タグや位置情報などを埋め込んだ投稿を残すこともできます。

また、いつの間にかバージョンアップでできなくなってしまったのですが、以前はRSSフィードを取り込んでタイムライン上に表示することもできました。現在のバージョンでは新しいRSSフィードを登録することはできないようですが、以前のバージョンですでに設定していたRSSフィードの取り込みは引き続き問題なくできています。

Momento Classic

Momento Classic

  • d3i Ltd
  • ライフスタイル
  • 無料

momento 2 SS momemto 2 SS
左写真が複数日付のログが並んでいる画面。この画面で特定の日付をタップすると、右写真の特定日のTL画面に遷移します。

最近、このMomentoが初めての有償アップデートを行い、新しいMomento 3というアプリになりました。ややこしいのですが、AppStore上では、新しいMonentoの方が単なる「Momento」という名前で販売されており、旧バージョンの方は「Momento Classic」という名前に変わりました。

Momento — Diary / Journal

Momento — Diary / Journal

  • d3i Ltd
  • ライフスタイル
  • ¥120

Momento 3 SS Momento 3 SS

古いMomento同様、左が複数日付のログ画面、右が特定日のTL画面です。

一目で分かる変化点としては、複数日付の画面(これがデフォルトの画面です)が非常に写真にフォーカスする作りに変わったことです。この写真はInstagramFlickr、さらにはTwitterに添付された写真などから拾ってくるらしく、リツイートを多くしている日なんかは、自分が投稿したわけではない面白写真が並ぶ可能性があります(というか、この写真でもそうなっています)。

もう一つ、見た目の変化点としては、それぞれの投稿の行間が適度に開き、また、デザイン的にもTLが見やすくなったという点が挙げられるでしょう。デザイン的には、新しいMomentoのほうに文句なしに軍配を挙げられます。

ただ、まだいくつか不満点というか、旧バージョンに比べて使いづらいと感じられる点もあります。ぼくが感じたメリットとデメリットを以下に箇条書きにしておきます。

  • メリット
    • デザインが綺麗
    • これは上に書いたとおりですが、配色なんかも「今っぽく」なっていて、いじっていて楽しいです。

    • デフォルト画面でその日に投稿した写真が表示されるようになった
    • これも上に書いたものですね。写真が見られることによって、何があった日だったのか、というのが直感的に把握しやすくなりました。

    • 行った場所の一覧やその日Twitterでやり取りした相手、タグなどの情報が、一目で把握できるようになった
    • Movesで取得した位置情報、Twitterハッシュタグやリプライ相手などの情報を、TLの最上部にサマリーとして表示してくれるようになりました。ただ、Twitterのリプライもリツイートも、どちらもmentionedという同じ区分に仕分けられてしまうのは、ちょっと修正して欲しいところです。

    • 去年、一昨年、2年前……の今日のログが見やすくなった
    • 過去の同じ月日のTLというページができ、去年や一昨年のその日、何をしていたのかパッと確認できるようになりました。これは単純に面白いですし、振り返りのきっかけになります。

    • 直接ログを入力する際、人、タグなどの情報のうち、最近入力したものが一覧できるようになった
    • Classicでは少なくとも1文字入力しないと、過去に登録した人やタグの情報が出てこなかったのですが、新Momentoでは最近入力した人、タグが表示され、タップすることで簡単に入力できるようになりました。

    こんなところ。やはりUI系の改善が多いですね。

  • デメリット
    • (少なくとも現バージョンでは)Flickrが取り込めない
    • これ、結構致命的です。なるべく早く対応する、というアナウンスは出ているのですが、少なくとも現バージョンではFlickrにアップロードした写真は取り込めません。

    • RSSフィードが取り込めない
    • これはMomento classicでも最新バージョンからは削除されている機能なのですが、新Momentoの場合、Classicとは違って過去に登録してあったRSSフィード連携の引き継ぎもできないため、RSSフィードの取り込みが一切できなくなっています。

    • Twitter投稿の取得方法が変わっている
    • Classicでは、自分の投稿のうち、リプライ形式になっているものも含めて取り込んでくれたのですが、新Momentoでは、なぜかリプライ形式のツイートは収集対象外となっています。そのため、最近Twitterで可能になった、@を入れないで自分のツイートへのリプライ形式にして、長い投稿をつらつら繋げていく、という形式で投稿した場合、1ツイート目以外の投稿が取り込まれない、という状況が発生します。

    • 検索機能が雑
    • ぼくにとってこれはかなりの改悪点でした。Momento Classicでは、キーワード検索の結果が、一つ一つの投稿について、その投稿に検索語句が含まれているかを確認し、含まれている投稿だけを一覧表示してくれる、というものでした。しかし、新Momentoでは、検索語句が含まれた投稿が含まれる日の一覧、という形で検索結果が提供されます。そのため、どういった前後関係で自分がその語句を発しているかが一覧できない上に、いちいちその日のTLを開いて、自分でその語句を探さなければならなくなってしまいました。

      ぼくは読んだ本、論文からの引用文もいったん全部Momentoに突っ込んでおき、あとで書名やキーワードで検索して引っ張ってくる、といったような使い方もしているため、この変更はかなり致命的でした。

上のデメリットがあるため、今でもメインに使っているのはMomento Classicのほうです。ただ、新Momentoには、Classicからの移行機能が付いており、この機能を使えば、Classicに新たに投稿したFlickrデータや、RSSフィード、Momentoに直接書き込んだ資料などのデータを随時新Momentoに移行することができます。その際、重複データは自動で落とされるようなので、何度移行を行ってもデータの重複は発生しません。

なので、現在のぼくの利用法としては、新しいデータも相変わらずClassicのほうに入力し、定期的にデータ移行を行ない、新Momentoのほうは何となく過去ログを眺めたり、写真を眺めたりする時に限って使っている、という感じです。デザインなんかは本当に気に入っているので、かゆい所に手が届くようになってくれればなぁ、といったところです。ではでは。