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アントワーン・フークア(2009)『クロッシング』

製作国:アメリカ
上映時間:132分
監督:アントワーン・フークア
出演:リチャード・ギア/イーサン・ホーク/ドン・チードル

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同一の邦題で半島問題を描いた韓国映画もありましたが、ぼくが観たのはアメリカ産のクライムサスペンスのほう。監督は『リプレイスメント・キラー』なんかを撮ったアントワーン・フークア監督。

 「トレーニング デイ」のアントワーン・フークア監督が、リチャード・ギアイーサン・ホークドン・チードルの3人を主演に迎えて描く緊迫の刑事ドラマ。ブルックリンの犯罪多発地区で危険と隣り合わせの過酷な日常を送る3人の警官たちの三者三様の苦悩が、リアルかつ緊張感溢れるタッチで綴られてゆく。共演はウェズリー・スナイプスウィル・パットンエレン・バーキン
 ニューヨーク、ブルックリンの低所得者層が暮らす犯罪多発地区。ここで、警官による強盗事件が発生する。マスコミの非難にさらされたニューヨーク市警では、犯罪の取締り強化でイメージの回復を狙う。そんな中、ベテラン警官のエディは定年退職を1週間後に控えていた。日々を無難にやり過ごすことだけを考えて警官人生を送ってきた彼だったが、最後の任務として犯罪多発地区での新人研修を任されることに。信心深く子だくさんの麻薬捜査官、サル。愛する家族のためにどうしても広い新居が必要になるが、彼の薄給ではとうてい資金の工面などできるわけもなかった。長年ギャングへの潜入捜査を続けているタンゴ。もはや結婚生活もボロボロで、捜査から抜けたいと上司に願い出る。ところが、そんなタンゴに、彼の命の恩人でもあるギャングのボス、キャズに対するおとり捜査というさらなる過酷な任務が課せられる。

新宿をふらふらしていたら、新宿武蔵野館で掛かっていたので、ふらっと入って観てきました。「他に観たい映画がなかったから」という消極的な理由での選択でしたが、なかなかどうして、結構面白かったです。

邦題の『クロッシング』というのはCrossing、つまりリチャード・ギアイーサン・ホークドン・チードルという3人の主人公が「交差する」ストーリーを表したタイトルなんでしょう。ただ、原題は『Brooklyn's Finest』、直訳すると「ブルックリンの最良」。Finestという単語は、俗に警察を指すことがあるようなので、3人の主人公が全員ニューヨーク市警の警官という映画の内容を表したタイトルだと言えます。

リチャード・ギアが演じるのは定年直前の、事なかれ主義の刑事。イーサン・ホークが演じるのは、たくさんの子持ちで、金策に追われている(仕事は結構できる)刑事。ドン・チードルが演じるのは、おとり捜査員としてマフィアに潜り込んでいる刑事。3人の刑事はお互いのことを全く知りません。そんな3人が、ある事件をきっかけにして、奇妙な遭遇を果たすという筋書き。

のっけからイーサン・ホークが車内で情報提供者の頭を拳銃で吹っ飛ばします。かなり唐突なのと、音がかなりでかいので、それからはいつ拳銃の発砲があるかとビクビク状態でしたw 人がばんばん死んで、血がばんばん出ますが、筋書きはかなりしっかりと練られており、クライムサスペンスとしてはなかなか楽しめました。

3人の役者はそれぞれ好演を見せていますが、イーサン・ホークのくたびれた感じがとても良いですね。逆に、リチャード・ギアは序盤であまり内面を踏み込んで描かれていなかったので、最後のほう、ちょっと感情移入がしづらいというか、何故彼がこういう行動をとったのかという説得力がもう一歩足らなかったような気もします。

結構いい掘り出し物でした。お薦めです。