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おとやろぐ

イタリア製・ソ連製西部劇研究家見習い

赤福氷食いに名古屋に行ったついでに養老天命反転地行ってきた

そうだ、名古屋に行こう、じゃないな。そうだ、赤福氷を食べよう、と思ってしまったのです。伊勢名物の赤福(商品名)は非常に有名なので皆さんご存知かと思います。その赤福(会社名)が夏期限定で出しているかき氷が赤福氷。ぼくは実家のようなものが伊勢にあるので、夏に伊勢に帰ったときには必ず食べているのですが、今年の夏は伊勢に帰る予定がありませんでした。それでも食べたい赤福氷。

赤福の公式サイトで調べてみると、赤福氷を提供している店舗で一番近いのは名古屋。ちなみに、伊勢周辺以外では、名古屋と大阪にも提供している店舗があるようです。ということで、青春18きっぷを利用して、鈍行でのんびりと名古屋に向かうことにしました。

うちの最寄り駅から、名古屋に行くためのルートはいくつかあります。優等列車を利用するならば、特急で東京まで出て、そこから新幹線で名古屋まで行くのが多分一番早い。そして楽。一方、鈍行で向かう場合には延々中央本線を利用して南西に向かうことになります。

列車に乗って塩尻、中津川と乗り換えをし、揺られること6時間、無事に名古屋駅に降り立ちました。急ぎ足で向かうのはもちろん名古屋駅に入っているタカシマヤ。そこの地下1階にお目当ての赤福はあります。お店が見えてくると長蛇の列。平日のお昼過ぎだというのに、40分待ちという混雑でした。まぁ、もう6時間も待ったんですから、それが6時間40分になっても大した違いはありません。


赤福
いよいよ赤福氷とご対面。シャクシャクと氷を崩しながら食べていくと、大きな塊が机に落下。それもすくって食べます。


餡とご対面
少し食べ進めると餡が登場。赤福氷、その名の通りかき氷に赤福が入っている……わけではなく、かき氷用に作られた餡と、お餅が入っています。お店の方によると、赤福の餡とは違うものだそうです。この餡が冷たい氷にとても合っていて本当に美味しい。


赤福
せっかく来たので赤福も頂きます。赤福の単位は「粒」だそうです。割とでかいのに。ちなみに、ぼくが一度に食べたことのある赤福の最高値は12粒です。

この日はさらに西に進んで岐阜県大垣駅前に宿泊。翌日の養老天命反転地に備えます。

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翌日、大垣駅から私鉄養老鉄道養老線に乗って養老駅に向かいます。養老線では東京でいうと京急のような真っ赤なワンマン列車が運行しています。大垣から小半時ほどで養老駅に到着。


養老駅瓢箪
養老駅のプラットホームの屋根には多くの瓢箪がぶら下がっていました。「養老」の文字が瓢箪で書かれた額も掛けられていたり。

養老駅から10分ほど坂道を登ってゆくと養老公園に出ます。養老天命反転地はその左側にあります。ここは荒川修作とマドリン・ギンズによって設計された庭園で、庭園全体がいわば現代アートとして存在しています。数年前にこの公園のことを知ってから、ずっと訪れたかったのですが、お世辞にも立地がいいとは言えないため、今までその機会がありませんでした。

庭園に入ると、まずカラフルな建物が目につきます。これは養老天命反転地記念館で、中には庭園の設計図や素描などが展示されています。また、建物内部も不思議に入り組んだ壁があったり、不自然に坂になっていたりと、それ自体が作品になっています。


養老天命反転地記念館内部

岩が積み上げられた「昆虫山脈」、その右手に、金属で作られた地面から竹が生えている大きな盆栽のような「不死門」を通りぬけると、「極限で似るものの家」に到達します。


不死門

「極限で似るものの家」はパンフレットによると上下左右に同じ構造が繰り返し現れます。ここには「楕円形のフィールド」のパビリオンを体験するためのヒントが隠されていますだそうです。楕円形のフィールドというのはこの先にある大きなすり鉢状の広場なのですが、確かに、「極限で似るものの家」には「楕円形のフィールド」のエッセンスが凝縮されているというか、それぞれがそれぞれを想起させるような要素が散りばめられています。


「極限で似るものの家」外観

「極限で似るものの家」近景

「極限で似るものの家」天井を見上げる

「極限で似るものの家」内部

「極限で似るものの家」内部

「極限で似るものの家」を抜け、少し歩を進めると「楕円形のフィールド」が見えてきます。


「楕円形のフィールド」俯瞰
上の写真は公式サイトやパンフレットに載っている写真と同じアングルからの写真なのですが、それらの写真に比べると木がかなり成長しています。養老天命反転地のコンセプトのひとつとして、人間のもつ遠近感や平衡感覚を狂わせるというのがあるのですが、木はどうしても垂直に生えてしまうため、造成当時よりも人間の遠近感や平衡感覚に与えるインパクトは小さくなってしまっているという印象を受けます。


「楕円形のフィールド」外周の回廊

「楕円形のフィールド」内にある「もののあわれ変容器」

「楕円形のフィールド」内にある「運動路」。実際に写真の通り傾いている

「楕円形のフィールド」内にある「宿命の家」

「楕円形のフィールド」内にある「宿命の家」

「楕円形のフィールド」内にある「白昼の混乱地帯」

「楕円形のフィールド」内部は非常に不思議な地形をしており、一見まっすぐ歩いて行けそうな場所に急勾配が作ってあったり、一見行けないように見えるところに通路があったりと、あたりに注意を配ることが要求されます。また、足下が悪いため、運動しやすい格好で訪れたほうがいいでしょう。事務所ではヘルメットなどの無料貸し出しも行っているそうです。

一時間強歩きまわり、十分堪能してから再び養老駅へ。折よくやって来た列車に乗り込み、大垣経由で帰路につきました。途中、中津川で途中下車して寄った和菓子屋さん「すや」の栗菓子がとても美味しかったです。

養老天命反転地については、事前の期待があまりに大きかったため、それを越えない部分もありましたが、ある部分では期待以上に面白かったです。立地があまりよくないこともあり、人によっては行ってみてがっかりする向きもあるとは思いますが、現代美術に興味がある方は、一度は行ってみてもいいところだと思います。まる。