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おとやろぐ

イタリア製・ソ連製西部劇研究家見習い

SF映画ベストテン kinovelic編

id:washburn1975さんの「男の魂に火をつけろ!」で、年末恒例の「映画ベストテン」投稿企画が始まっていました。例年ふーんと思いながら眺めていたんですが、そろそろある程度の本数の映画は見ていることだし、今年は参加してみることにしました。

当然見たことのある映画のみ。あと、なるべく「今日こんな映画観た」のほうでご紹介した映画から選んだら以下のようなランキングになりました。

  1. ラ・ジュテ」 1962年 クリス・マルケル監督
  2. 不思議惑星キン・ザ・ザ」 1986年 ゲオルギー・ダネリア監督
  3. 「UFO少年アブドラジャン」 1992年 ズリフィカール・ムサコフ監督
  4. マタンゴ」 1963年 本多猪四郎監督
  5. 「レッドオメガ追撃作戦」 1980年 セルジオ・コルブッチ監督
  6. 「カルティキ/悪魔の人喰い生物」 1959年 リカルド・フレーダ監督
  7. 惑星ソラリス」 1972年 アンドレイ・タルコフスキー監督
  8. 渚にて」 1959年 スタンリー・クレイマー監督
  9. 「エル・ゾンビ 死霊騎士団の覚醒」 1971年 アマンド・オッソリオ監督
  10. 月世界旅行」 1902年 ジョルジュ・メリエス監督

まず、おそらく多くの方が選ばれるであろう「マトリックス」とか、「スター・ウォーズ」とか、「ターミネーター」とかが選から漏れたことをあらかじめ謝罪しておきます。ごめんなさい。だって、「マトリックス」は見てないし、「スター・ウォーズ」は新三部作の1作目しか見てないし、「ターミネーター」は見たけどもうどれが1作目でどれが2作目でどれが3作目なのか覚えてもいない昔の話なんですもん。そもそもアメリカ製SF映画ほとんど見てない。あと、「ブレードランナー」は入れようかどうしようか本当に迷ったんですが、まぁ、いいか、と。あー、「マーズ・アタック!」は入れたかったですね……。どうしよう、「月世界旅行」と交換しようかな、まぁいいか。

あと、ぼくと親和性が高いジャンルの方に対しては、アントニオ・マルゲリーティ監督の映画が漏れたことをお詫びいたします。ごめんなさい。いや、「ポイント・オブ・デッド/復讐捜査線」とか入れたかったんですが、方向性が「レッドオメガ追撃作戦」とかぶるし、さすがにああいう映画を2本も入れるのはねぇ、と。両方テレンス・ヒル主演なんで許してください。

あとですねぇ、カール・テオドール・ドライエル監督の「奇跡」を何とかランキングにねじ込めないものかと理屈を捏ねくり回してたんですが、さすがにどう頑張ってもSFとは言えない気がしたので、あきらめました。入れたとしたら2位のところに入ります。

以下、さくさくと一言を。1位「ラ・ジュテ」。フランスのドキュメンタリー作家クリス・マルケルの短編劇映画。全編スチール写真を繋ぎあわせて作られているのですが、1シーンだけ動画が使用されています。その1シーンの美しさだけでも、本作は1位の価値がある。

2位「不思議惑星キン・ザ・ザ」。この映画、昔ユーロスペースのレイトショーで見たんですよ。会場が一体になったゆるい笑いの空間が懐かしい。そういう思い出補正もあって第2位です。補正がなくてもベスト10には確実に入った作品ですが。

3位「UFO少年アブドラジャン」。この映画、よく考えると筋書きは「E.T.と警官」に似てますよね。ってそんなことは置いておいて、スピルバーグ監督に憧れる村人によって報告された出来事、という体裁をとったユーモラスな作品。

4位「マタンゴ」。この映画はクライマックスの主人公のモノローグが本当に怖い。劇中のどろどろした人間ドラマも見どころですね。

5位「レッドオメガ追撃作戦」。ごめんなさいシリーズ第1弾。たぶんこれ入れるのぼくぐらいだと思います。パトロール中に赤色オメガ光線を浴びたせいで超能力を授かった警官の活躍を描くSFコメディ。当時日本でも公開されたりビデオ発売された、イタリアの一連の娯楽映画の1作なのですが、何かの奇跡なんじゃないかというくらい面白い。馬鹿らしい面白さですが。テレンス・ヒルとアーネスト・ボーグナインの楽しそうな演技が本当に大好きな映画です。

6位「カルティキ/悪魔の人喰い生物」。イタリア娯楽映画の名匠リカルド・フレーダ監督の怪物もの。低予算ではあると思いますが、しっかりとストーリーが練られた名作です。こういう映画でよくいる、いろいろやらかして事態を拗らせる役どころを演じているジェラルド・ハーターもいいですね。

7位「惑星ソラリス」。ぼくがロシア映画を見はじめる切っ掛けになった映画です。映像が美しい。ストーリーも美しい(だんだん書くの疲れてきた

8位「渚にて」。これ、SF映画の範疇に入るのか悩んだんですが、WikipediaのSF映画一覧のページにあったのでありということにします(権威主義)。ストーリーが大好きです。フレッド・アステアが印象に残る映画でした。

9位「エル・ゾンビ 死霊騎士団の覚醒」。ごめんなさいシリーズ第2弾にして、これは本当にごめんなさい。まず、SF映画なのか限りなくギリギリです。ほら、死霊騎士の復活に一応科学的説明あったし、という程度。最大の根拠はアメリカの一部劇場で「猿の惑星」の続編と偽って公開されたからSF映画だ、という酷いものです。好きな映画なんです。スペインの大地を死霊騎士たちが馬に乗って駆け抜けるさまをスローモーションで切り取ったショットなんて、幻想的な美しさに満ちています。

10位「月世界旅行」。SF映画の元祖のひとつ、というだけではなく、ロケットが顔のある月にめり込んだり、月世界で科学者たちが化け物と戦ったりと、これぞセンス・オブ・ワンダーというような愛らしい映画です。

こんなところですかね。