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おとやろぐ

イタリア製・ソ連製西部劇研究家見習い

パシュトー語難しいです

そろそろペルシア語も基本的な文法事項は理解できました。まだまだ偏りはあるものの、日常会話レベルの語彙もだいぶ習得できた実感があります。そこで、ペルシア語を学んで行く中で興味の湧いてきた、他のイラン語派の言語を覗いてみようと、パシュトー語に手を出してみることにしました。

ペルシア語は印欧語族の下位分類であるインド・イラン語派のさらに下のイラン語派に分類される言語なのですが、イラン語派はさらに東と西に大きく分かれます。話者数でいうと、西イラン語派の代表的な言語がペルシア語(およびダリー語、タジク語)であり、東イラン語派の代表的な言語がパシュトー語と言えるでしょう。パシュトー語はアフガニスタンパキスタンに多くが居住するパシュトゥーン人によって使われている言語で、一応アフガニスタンではダリー語と並んで公用語の地位にあるのですが、ペルシア語なんかに比べると規範化が進んでいません。要するに、「標準語」というものが存在せず、各々の方言がそれぞれの土地で使われている、というような状況です。

ペルシア語と比べた場合のパシュトー語の特徴としては、まず文法面でいうと、名詞に男性・女性の文法性が存在します。格によっても語形変化します。フランス語とかロシア語にもあるアレです。基本的には語尾の音で文法性が識別できるので、ちょっと助かります。格については、男性名詞の中でも幾つかの変化パターンがあり、女性名詞の中でも幾つか変化パターンがある、みたいな感じで結構複雑です。形容詞は、名詞の性・数・格によって形も変わったりします。また、過去形では能格構造も出てくるようです(この辺はまだあまり理解していない)。

発音で特徴的なのは、ペルシア語に比べて語頭の子音連続が豊富なこと(ex.「父」パ:plaar ペ:pedar、「夜」パ:shpa ペ:shab)と、イラン語派の言語には珍しくそり舌音があることが挙げられます。そり舌音というのは中国語でいう「是 shi」とか「知 zhi」とかの子音部分の音ですね。これについてはすでに中国語で散々っぱら練習させられた経験が役に立ちました。

同じイラン語派の言語と言っても、ペルシア語とは異なる点も多く、なかなか骨が折れます。もちろん、ペルシア語もパシュトー語とは違う難しい部分もあるので、どっちもどっちとは言えますが。最後に、同じ短文を幾つかパシュトー語とペルシア語で置いておいてみます。

これは本です。
دا کتاب دی.
این کتاب است.

君はリンゴが好きですか。
ستا مڼه خوښه ده؟
سیب دوست داری؟
※パシュトー語では通常「your apple good be」のような形をとるのに対し、ペルシア語では「apple like-2sg」のような形をとるようです。

パシュトー語は難しい。
‏پښتو سخته ده.
پشتو سخت است.