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おとやさんが好きかって書くログ

3月の読書メーターまとめ

2018年3月に読んだ本は8冊。うち漫画は4冊でそれ以外は4冊。全体的に低調ですね。最近あまり小説が読めなくなっていたのですが、武川佑さんの『虎の牙』は信玄公時代より以前の武田家や甲斐が舞台になっているということでとっつきやすかった。ちょっと前に勝沼館の跡に遊びに行ったことがあるので、あーあそこかーってなった。甲斐国内の地名に馴染みがあるのは当然なんですが、最近よく訪れている信州上田市の真田郷まで登場したのには驚きました。

B.B.Joker』は中学だか高校だか忘れてしまったけれど、そのころ友人に借りて読んだ記憶がうっすらとあるのですが、もはやその友人の名前も顔も思い出せません。恐ろしい。

新書2冊、『倭の五王』と『日本人は〜』はどっちも割と当たりでした。面白く読めた。

『凪のお暇』は好きな感じではあるのだけれど、多分読んでるとだんだん(自分が)辛くなってくる系のお話な予感がしたので続きは読まないと思う。『保安官エヴァンスの嘘』は少年誌で西部劇やってくれただけでも嬉しいのに、結構面白いから、あぶく銭かあぶくアマゾンポイントが手に入ったタイミングで続刊まとめて買いたい。

そんな感じ。

3月の読書メーター
読んだ本の数:8
読んだページ数:1547
ナイス数:17

凪のお暇 1 (A.L.C. DX)凪のお暇 1 (A.L.C. DX)
読了日:03月30日 著者:コナリミサト


B.B.Joker 1 (ジェッツコミックス)B.B.Joker 1 (ジェッツコミックス)
読了日:03月30日 著者:にざかな


最後の冒険家最後の冒険家感想
熱気球による単独太平洋横断に挑戦中に消息を絶った神田道夫の冒険を、その1回目の挑戦に同行した石川直樹が調査と取材、自身の経験をもとに描き出している。
読了日:03月28日 著者:石川 直樹


虎の牙虎の牙感想
弟、勝沼信友の目を通して信玄公の父であり、甲斐を統一した武田信虎公の時代の武田家を描く。資料の少ない信友について、山の民という出自をつけることによって、山の神の呪いからの解放という、神の時代から人間の時代への変遷というテーマを付け加え、物語を重層的にしている。甲斐にしろ、武蔵、さらには上田にしろ土地勘のある場所ばかりで、風景を頭に思い浮かべながら一気に読んでしまった。 上田の天白社って、いまの北赤井神社ですよね。甲州弁やこまかな描写から、作者はてっきり甲信の出身だと思っていたのだが、神奈川出身と知り驚いた。
読了日:03月26日 著者:武川 佑


はらたまきよたまはらたまきよたま感想
1巻完結。タイトルは「払い給え清め給え」からだろうね。七福神信仰をベースにしたヒーロー(ヒロイン)もの? もうちょっと描き込めるテーマだと思うけれど、非常に駆け足。
読了日:03月18日 著者:永野あかね


倭の五王 - 王位継承と五世紀の東アジア (中公新書)倭の五王 - 王位継承と五世紀の東アジア (中公新書)感想
中国南朝の宋に朝貢使を派遣した、讃・珍・済・興・武として知られる、いわゆる倭の五王の時代の日本と東アジア諸国の国際関係を、中国や朝鮮の史書を読み解くことを通して描き出そうとしている。この時代は中国では北朝北魏の成立と宋との攻防の時代、高句麗ではあの有名な広開土王や長寿王の時代であり、非常にダイナミックに国際関係が動いており、とても面白い。倭の五王というと、記紀に記されたどの天皇に該当するのか気になるところだが、本書では面白い推論をしている。現在の潮流として主流なのかはわからないが、とても興味深い。
読了日:03月17日 著者:河内 春人


保安官エヴァンスの嘘(1) (少年サンデーコミックス)保安官エヴァンスの嘘(1) (少年サンデーコミックス)感想
よくもまあ少年誌でギャグを西部劇でやったな、という感じで、西部劇ファンとしてはそれだけで買いなのだけれど、ギャグもまた結構面白い。大笑いするのではなく、くすっと笑える感じ。ただしほぼ百発百中。取り立てて可愛らしい絵柄ではないのだけれど、たまにオークレイがものすごく魅力的に見えるのは、多分表情の描き方が上手だからなんだと思う。
読了日:03月10日 著者:栗山ミヅキ


日本人はなぜキツネにだまされなくなったのか (講談社現代新書)日本人はなぜキツネにだまされなくなったのか (講談社現代新書)感想
タイトルで間口を広げることに成功した好例と思う。人々がキツネに騙されたという語りが、1965年頃を境にピタリと途絶えた原因を探ることを通して、日本人とそれを取り巻く世界との関わりかたの変化、歴史を認識する視点の変化を明らかにしようとしている。
読了日:03月05日 著者:内山 節

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