四阿山は日本百名山にも数えられる、長野県と群馬県の県境にまたがって聳えている山で、標高は2354メートル。先日、この四阿山に登ってきたので簡単にまとめます。
登山届を出す
山に登ろうとしたとき、まずやるべきなのが登山届の提出。2015年に制定された長野県登山安全条例によって、現在では長野県の山に登る場合、登山届けの事前提出が義務付けられています。おそらく罰則はないと思うのですが、自分の安全のためにも、しっかりと書いて提出しておきます。
登山届けの書式については以下のサイトからダウンロードできます。
また、以下のページからネットを通して提出することも可能です。
持ち物類
基本的には日帰り登山の荷物。結局使わなかったものもありますが、備えあれば憂いなしとも言いますし。本当はツェルトとか、緊急時にビパークできる装備もあった方が良いのでしょうが、今回は持っていきませんでした。主に以下のものを持っていきました。
このうち、レインコートについては天候に恵まれたため全く出番なし。化繊のセーターについても、日の出直後のほんの少しの間しか着用せずに済みました。
地図についてはiOSアプリ版の「山と高原地図」を使用しました。現在地がわかるので非常に便利です。
当日の工程
日の出に合わせて登山口の一つであるあずまや高原ホテルに到着するよう、逆算して出発。予定通りほぼ日の出の時刻に登りはじめることができました。登山口の標高がおよそ1430メートルほどなので、 およそ900メートルちょっと登ればいい計算になります。
縦長の写真って、ちょっとブログで扱いづらいですね。まあいいや。別荘地を抜けると、しばらく笹の間を縫って歩くことになります。その後、左側に牧場の草原を見ながらさらにしばらく歩いていきます。
この辺りは傾斜が非常にゆるやかで、登山というよりはちょっとしたハイキングというか散歩というか、まあ、その程度の運動強度。
牧場地帯を抜けると、再び笹の密生地帯。この辺りから少し傾斜が出てきます。笹地帯に入ってしばらく登ると、右側に山家神社の中宮。登山道から少し外れており、登りながらだと社が見づらいので、分岐に気づかないと見逃しがち。
中宮のほかにも登山道の傍らや少し離れたところに多くの石造りの祠が残っており、信仰の山であることが強く感じられます。資料によれば、山頂にある山家神社奥社の末社は百二十社を数えていたらしく、その名残が残っています。
このような祠が数多く残っています。かろうじて鹿島大明神と彫られているのが判読でき、安永三年(1774年)本『四阿山末社寄進記』に記されているという鹿島大明神とは、この祠を指すものかもしれません。
笹ゾーンを抜けると植物が少ない、石がごろごろとした登山道へと変わります。この辺りからまだ雪が残っていました。アイゼンが必要なほどではないのですが、気温の上昇で溶け出した雪が滑ること滑ること。6月の山開きの頃にも例年日陰に雪が残っているそうなので、4月はまだまだこんなものです。
山頂直前のちょっとした急坂も雪だらけ。ずるずる滑りながら登頂しました。
山頂には山家神社の奥宮が建てられており、西側に信州向社、少し離れた東側に上州向社というふたつの社がありました。
信州向社のほうも以前はブロック造りの社殿だったようですが、2015年ごろ現在の木造の社殿に建て替えられたようです。上州向社もかなり痛みが出ており、近々建て替えが予定されているそうです。
帰りも往路と同じルートを辿って下山しました。やっぱり登りより降りのほうが膝にくるので苦手です。