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北極に行ってくるよ

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北極とは何なのだろうか。これが南極に行ってくる、であれば、ああ、南極大陸のことなんだろうな、と何となくわかる。それが南極圏のことを指しているとしても、南極圏に存在する陸地はほぼ南極大陸だけなので、情報のやり取りに齟齬が発生する可能性は非常に低い。蛇足になるが、南極大陸でも南極半島の先っぽのほうは実は南極圏ではない。ここに上陸することを指して「南極に行く」と言えるのかどうか、興味深い。

今は北極の話だ。北極にはご存知のように大陸はない。これが探検家ならいざ知らず、私のような人間に「北極に行く」と言われて、北極点に行くのだろうと思う人も、まあ、いないだろう。この場合の「北極に行く」という言葉が示している内容は、要は北極圏に行く、ということだ。

北極圏にはいくつかの大陸の一部や、いくつかの島(の一部)が存在している。大陸では、アラスカの北半分くらい、カナダの北のほう、シベリアの北のほう、スカンジナビア半島の北のほうが北極圏だ。島でいうと、グリーンランドの大部分、シベリアのノヴァヤゼムリャ全島、ノルウェー領のスヴァールバル諸島全島あたりが主なところか。意外かもしれないが、アイスランド本島は北極圏には入っていない(本島北側のグリムセイ島の上を北極線が通ってはいる)。

今回、私が行ってくるつもりなのはこの中のスヴァールバル諸島。さらに言うとスヴァールバル諸島の中のスピッツベルゲン島だ。この島には千人以上の人口を有する町としては世界最北に位置するロングイェールビーンがあり、この町のスヴァールバル空港が、定期便が運航している世界最北の空港ということになるらしい。

定住地としては同じくスピッツベルゲン島北部にあるニーオーレスンという町が本当の最北端になるようなのだけれど、ロングイェールビーンからツアーを組んでも日帰りで5万円くらいかかるらしいので、さすがにそこまで行かなくてもいいかな、という感じ。ツアーにしても、人が集まらなかったり、天候の状態によってはキャンセルされるらしい。

まだ少し先なのだが、飛行機と宿はすでに押さえてあるので、あとは準備をして飛ぶだけ。非常に楽しみだ。