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おとやさんが好きかって書くログ

北極旅行記2: 奈良の鹿的な

空港の手荷物受取所でシロクマがお出迎え。この旅行中、シロクマの剥製には大量に出会ったけれど、生きたシロクマには結局出会えなかった。

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空港から外に出ると寒っ……いけど、そこまで寒くないな、という感じ。この時の気温は6度前後。滞在中の気温はだいたい低くて6度、高くて12度くらいという感じ。日本の冬の装備で基本的には問題ない。ただしロングイェールビーンはだいたいいつも強風が吹いているので、ウインドブレーカー的なものがあったほうがいい。

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空港の建物を出ると目の前に、世界の主要都市への距離と方角を示す標が立っている。ちょっとした観光名所的なやつだ。東京は右側の中程、薄っすらと消えかかってはいるが6830kmと読める。ちなみにこんなに明るいが深夜1時である。白夜なのでこれ以上暗くはならない。旅行を終えて1週間ぶりに日本に帰ってきて久しぶりに夜を迎えてみて、こんなに暗いんだっけ、と驚いた。

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ロングイェールビーンの街ではいたるところで配管が地上を這っていて、それを乗り越えるための小さめの木橋もそこここに掛かっている。おそらく、冬場の凍結と夏場の解凍のせいで地中に埋めることができないのだろう。シベリアの都市でもそんなことがあると聞いたことがある。

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現在では観光業も中心産業の一つだそうだが、ロングイェールビーンが、というかスピッツベルゲン島のすべての居住地が炭鉱町として作られた歴史があるため、街のそこここに関連したモニュメントが見られる。

現在でもロングイェールビーン郊外の第7炭鉱とロシア人居住地であるバレンツブルクの炭鉱は稼働しているそうだ。

上は宿泊したホテルの入り口に設置されていた像?的なもの。何度見ても一瞬本当に人が立っているように見えてビビる。下はロングイェールビーンのメインストリートに建てられていた像。写真では閑散としているが、日中はそこそこ観光客の姿が見えた。

そんなちらほらいた観光客からどよめきの声が上がったので、振り返ってみるとなんかトナカイがいた。

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えっ、そんな奈良の鹿みたいな扱いでトナカイいるの!?と思ったが、その後街中では一頭も見かけなかったので、奈良の鹿ほどにはいないのだと思う。ただ、旅行を通してトナカイは10頭以上は見かけたので、やっぱり日本の田舎の鹿くらいのレア度なんだとは思う。

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その後、街を横断した彼(彼女?)は住宅地の外れで美味しそうに苔を食べていた。住宅の壁の色がカラフルでなんというか北欧みがある。

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近くにはつがいのカモもいた。カモに限らず、鳥類はものすごいいっぱいいる。双眼鏡を持ってくればよかった。