OtoyaLog

おとやさんが好きかって書くログ

ウェールズ語の語頭音変化 その1

f:id:otoya_kyo:20200811145320p:plain
ウェールズ語をはじめ、ケルト諸語の特徴のひとつとして語頭音の変化が豊富であることがあげられます。すごく雑に言えば日本語の連濁のような現象です。ここでは私の学習メモとして、ウェールズ語の音変化の規則を書いていきます。

メモなので、まったくもって全てのケースは網羅していません。学習が進むにつれて新しい規則を追加していくつもりですが、ここに追加するのか、エントリーを改めるのかも未定です。

3種類の音変化

ウェールズ語には軟音化鼻音化帯気音化という3種類の音変化があります。それぞれの規則は以下のとおり。

軟音化:p>b, t>d, c>g, b>f, d>dd, g>φ, m>f, rh>r, ll>l

鼻音化:p>mh, t>nh, c>ngh, b>m, d>n, g>ng

帯気音化:p>ph, t>th, c>ch

たぶんケルト諸語の中だとシンプルなほうだと思います。あんまり他の言語ちゃんと見てないですけど。

ざっくり言えば、軟音化は無性破裂音は同じ調音点で有声破裂音に、その他はなんか微妙に調音点や調音方法が変わったり有気無気が変わったりしてますね。g-は消失する。この辺は覚えるしかない。

鼻音化は同じ調音点で無声破裂音は帯気鼻音に、有声破裂音は無気鼻音になってます。わかりやすい。

帯気音化は綴りを見ると無声破裂音が帯気音化しているように見えるんですが、実際の発音はphは[f]、thは[θ]、chは[χ]です。まあ、そんな感じ。

規則

現在私が理解している最新の規則は下記エントリをご覧ください。

otoyalog.hatenablog.com

軟音化
  • 前置詞am, ar, at, i, oの後ろ
  • 「叙述のyn」+ 名詞、および「叙述のyn」+ 形容詞のとき(ただしrh-, ll-は軟音化しない) ※yn + 動詞では軟音化しない
  • 代名詞所有格dyの後ろ
  • 数詞dauの後ろ
鼻音化
  • 代名詞所有格fyの後ろ
帯気音化
  • 接続詞aの後ろ

法則がまだわからない事例

  • siop+bara = siop fara(軟音化)
  • swyddfa + post = swyddfa bost(軟音化)
  • i'r + tre = i'r dre(軟音化)

キーボードでŷとかŵとか打つ方法

f:id:otoya_kyo:20200811145320p:plain

ウェールズ語では例えば水—dŵr—とか夫たち—gwŷr—とかいう風に、wやyの上にˆが書かれることがあるんですが、それをキーボードで打つ方法について。

Mac OS X

Windowsでは試していないので、とりあえずMac OSの話として読んでください。

通常の英数入力モードでも、「option(⌥)+i」を押下することでˆを入力することができます。ただ、このˆはyやwの上に配置することはできません。何故かはわかりませんが。「⌥+i→i」のように入力するとîと入力される一方、「⌥+i→y」と入力するとˆyのようになってしまいます。

一方、入力モードをウェールズ語にした上で、「option(⌥)+6」を押下してもˆを入力することができます。このˆはyとwの上にも配置することができます。「⌥+6→y」と入力するとŷと入力されます。同様にŵも入力可能です。

また、ウェールズ語入力モードの場合、「⌥+y」でŷ、「⌥+w」でŵを入力することができるので、こっちのほうが早いです。

iOS

iPhoneなどで使われるiOSの場合は入力モードをウェールズ語(Cymraeg)に変更し、ソフトキーボード上のyやwを長押しするとそれぞれŷ, ŵが表示されるので、それを選択すればよいだけです。

問題はBluetooth接続のキーボードを使っている場合で、私の環境ではウェールズ語キーボードを選択していても、「option+y」では¥が、「option+w」では∑が入力されてしまってうまくいきません。暫定的な対処法としてはŷ, ŵを入力したいときはソフトキーボードに切り替える、という方法くらいでしょうか。

まあ、ŷもŵもウェールズ語の文章を書いていてもそこまで頻出する文字ではないとはいえ、少し面倒くさいですが、しかたありません。Bluetooth接続キーボード使用時の良い方法をご存知の方はご教示いただけると助かります。


Mac OSにおいて、ウェールズ語入力モードだとyやwの上にˆを置けるのに、英数入力モードだと置けない理由はよくわかりません。一見同じˆに見えて文字コードが違ったりするのかとも思ったんですが、そういうことでもなさそうです。一般的に母音文字だと見做されないからなのかなあ。

2020年7月に読んだ本まとめ

7月の読書メーター
読んだ本の数:28
読んだページ数:5344
ナイス数:30

山と食欲と私 1巻: バンチコミックス山と食欲と私 1巻: バンチコミックス感想
Unlimited。第2巻以降を読む前に再読。やっぱりテンポが良くて軽やかで面白いなあ。
読了日:07月31日 著者:信濃川日出雄

江戸前の旬 8江戸前の旬 8感想
Unlimited。全国握り寿司コンクールは案外あっさりと終わった。この漫画、たまーにだけれどちょっと説教臭が強めの回があるんだよなあ。
読了日:07月31日 著者:九十九森,さとう輝

禁足地巡礼 (扶桑社新書)禁足地巡礼 (扶桑社新書)感想
神域としての禁足地から、ネットロアから発生したオカルトとしての「禁足地」まで、そこがどのように生まれ、現状どのように扱われているのかを紹介した新書……ではあるのだけれど、その試みが成功しているかと言われると難しい。いわゆる神域と心霊スポットを、それを受け取る側の態度で結び付けようという試みは面白いのだが。筆者の熱量も明らかに第五章「現代の禁足地『心霊スポット』」に多く割かれており、正直これだけで1冊書いたほうが良かったのでは、とも感じる。その場合、だいぶ違う本になったとは思うけれど。
読了日:07月31日 著者:吉田 悠軌

江戸前の旬 7江戸前の旬 7感想
Unlimited。全国握り寿司コンクールが話の軸になってきた。やっぱり長く続けていくとこういう料理対決的なものを描かないとネタが厳しくなってくるのだろうか。
読了日:07月31日 著者:九十九森,さとう輝

江戸前の旬 6江戸前の旬 6感想
Unlimited。無料セールをやっていたのは第5巻まででしたが、Unlimited対象なのはかなり先の巻まで。全部読み切れるだろうか。物語的には嘉志寿司の息子が初登場するのがこの巻。
読了日:07月30日 著者:九十九森,さとう輝

流浪のグルメ 東北めし (アクションコミックス)流浪のグルメ 東北めし (アクションコミックス)感想
Unlimited。土山しげるの大食い漫画ではお馴染みのハンター錠二のスピンオフ……というか、1話1話が非常に短い宮城県のメシ紹介漫画。錠二、どんどん便利キャラとして使いまわされている気がする…… まあ、面白いからいいんですけどね。1話が短すぎてほとんどストーリーらしいストーリーはないです。
読了日:07月30日 著者:土山しげる

剣豪血風録 (PHP文芸文庫)剣豪血風録 (PHP文芸文庫)感想
Unlimited。戦国時代から江戸初期にかけての剣術家を主人公にした短編集。といっても、「宮本武蔵」などの何作品かは元々長編として書かれたものからの抜粋らしい。佐野祐願寺以外は馴染みのある剣豪だったのもあって、さらさらと読めた。「伊藤一刀斎」の作品が意外性があって面白かった。「堀部安兵衛」を巻末に持ってきたのは、爽やかでよい。
読了日:07月30日 著者:津本 陽

言語を生みだす本能(上) (NHKブックス)言語を生みだす本能(上) (NHKブックス)感想
言語学、とりわけチョムスキー生成文法のさわりを一般向けに解説している。英語圏の読者が想定されているため、引かれる例はほぼすべて英語からのものである。現在では古くなっている部分ももちろんあるが、生成文法のさわりを知りたい学部生あたりには今でも有意義だと思う。しかしこれ、学部にいたころに勧められた記憶がないのだけれど、何でだろう……? 当時からそうだったのだけれど、どうにも生成文法には苦手意識がある。
読了日:07月28日 著者:スティーブン ピンカー

流転のテルマ (1)流転のテルマ (1)感想
Unlimited。西チベットというからガリのあたりかと思って読んでみたらラダックだった。一応ラダックを舞台とはしているもののレーがなぜかレリに名前が変わっていることからも窺えるように、チベット文化圏ファンタジーという色合いが強い。もうちょっと実際のラダックに沿っていたら続きも読んでみたけれど……
読了日:07月25日 著者:蔵西

妻、小学生になる。 3巻 (芳文社コミックス)妻、小学生になる。 3巻 (芳文社コミックス)感想
Unlimited。対象はこの巻まで。運動会回……ってことでいいんだろか。万理華母についても第2巻より描かれてきて、この先ちゃんと内容に絡んできそうな感じ。続きは……どうしようかな。第4巻の表紙の号泣している貴恵が気になるっちゃあ気になる。
読了日:07月24日 著者:村田椰融

妻、小学生になる。 2巻 (芳文社コミックス)妻、小学生になる。 2巻 (芳文社コミックス)感想
Unlimited。万理華母とかゲストキャラクターの麻衣の合コン相手とか、いまいち怪しいキャラクターもいるけれど、基本的には善人多めの設定なんだよな。圭介の周り見えてなさと貴恵の良くも悪くも周りが見えすぎてるのの合わせ技で今後も物語がややこしく展開していきそうな気はするけれど。
読了日:07月24日 著者:村田椰融

妻、小学生になる。 1巻 (芳文社コミックス)妻、小学生になる。 1巻 (芳文社コミックス)感想
Unlimited。着想はファンタジーなんだけれど、ところどころ不穏なんだよなあ。まあ、この不穏駆動で物語を展開させていくっていうタイプの話なんだと思うけれど。圭介のキャラが性格的には頼りなさそうではあるのだけれど優先順位が恐ろしいほどブレないのでその一点では安心して読んではいられる。
読了日:07月24日 著者:村田椰融

二人エスケープ1+2 (トマソン商會)二人エスケープ1+2 (トマソン商會)感想
Unlimitedにて。先輩も後輩もどっちもかわいいなあ。
読了日:07月24日 著者:田口囁一

サピエンス全史(下) 文明の構造と人類の幸福 サピエンス全史 文明の構造と人類の幸福サピエンス全史(下) 文明の構造と人類の幸福 サピエンス全史 文明の構造と人類の幸福感想
ジャレド・ダイアモンドに謝辞を書いており、また彼が推薦していると知って合点がいった。彼らの本は面白いには面白いのだが、当たり前のことをさも新しい知見のように仰々しく書くという共通点があり、どうにも胡散臭いのだ。本書で言うならば、国家や国民、人権や平等などの思想は虚構である、という下りがその象徴である。そんなの、言われるまでもなく当然のことだと思うけれど。ただまあ、上巻よりは読んでいて面白い部分もあった。
読了日:07月22日 著者:ユヴァル・ノア・ハラリ

江戸前の旬 5江戸前の旬 5感想
無料セールはこの巻まで。物語の初めではまだ板場に立たせて貰えなかった主人公ですが、この巻あたりになると、営業中に板場に立たせて貰えるようになっていたり、同じような展開の中にも物語の進展がみられる。ただ、続きを買って読むかと言われると、どうだろうなあ。
読了日:07月19日 著者:九十九森,さとう輝

江戸前の旬 4江戸前の旬 4感想
アレルギーの回はけっこう際どいネタだったと思うけれど、よく描いたな。今描くとするとちょっと違った形になるかもしれない。この巻で旬が二十歳になった。
読了日:07月18日 著者:九十九森,さとう輝

江戸前の旬 3江戸前の旬 3感想
寿司の話なのは変わらないのは当然なのだけれど、少しずつ話にバリエーションが出てきた気がする。
読了日:07月15日 著者:九十九森,さとう輝

江戸前の旬 2江戸前の旬 2感想
面白いんだけれど話の流れが基本的に同じなんだよなあ、と思っていたところで夏季休業による小旅行編が入ってきて驚いた。やっぱりお寿司が食べたくなる。
読了日:07月15日 著者:九十九森,さとう輝

サピエンス全史(上) 文明の構造と人類の幸福 サピエンス全史 文明の構造と人類の幸福サピエンス全史(上) 文明の構造と人類の幸福 サピエンス全史 文明の構造と人類の幸福感想
人類(著者の用語に従えばサピエンス)の先史時代から現代にいたる通史を、著者が提唱する原理に則る形で大掴みに紐解いていく。こういう本を読んだときにしばしば感じることとして、著者の主張に合わせるために、その主張に合わない事例は些末な事例として捨象される印象があるのだけれど、本書からもそれを全く感じないかと言われると難しい。上巻末で著者が唱える、世界はますます一つになっていく、という話も、昨今のトランプや習近平の台頭、新型コロナからの情勢を考えると容易には頷けないのだけれど、筆者に言わせれば、これもミクロな動き
読了日:07月13日 著者:ユヴァル・ノア・ハラリ

江戸前の旬 1江戸前の旬 1感想
寿司といえば新鮮なタネをきれいに握ればいい、くらいの理解だったけれど、やっぱりいろいろテクニックやら知識が必要なんだなあ。読みやすくて面白い。
読了日:07月13日 著者:九十九森,さとう輝

ミソニノミコト 2巻 (まんがタイムKRコミックス)ミソニノミコト 2巻 (まんがタイムKRコミックス)感想
最後はちょっと駆け足だったなあ、という感じ。第2巻に入って登場人物(登場神?)が結構増えましたね、という。
読了日:07月12日 著者:PAPA

ミソニノミコト 1巻 (まんがタイムKRコミックス)ミソニノミコト 1巻 (まんがタイムKRコミックス)
読了日:07月12日 著者:PAPA

ガンニバル 1ガンニバル 1
読了日:07月12日 著者:二宮正明

ここから風林火山 2巻 (まんがタイムコミックス)ここから風林火山 2巻 (まんがタイムコミックス)感想
本作は葛尾城で村上義清を滅ぼしたところで完結。この先は『軍神ちゃんとよばないで』と物語が重複してくるから、まあ、仕方ないのかな。スピンオフということもあるのか、特に第2巻は『軍神ちゃん〜』よりもネタがはっちゃけてる印象。 諏訪姫はポンコツ可愛いのだけれど、高遠頼継が予想外に可愛い。
読了日:07月09日 著者:柳原満月

ここから風林火山 1巻 (まんがタイムコミックス)ここから風林火山 1巻 (まんがタイムコミックス)感想
著者の作品は『軍神ちゃんとよばないで』もそうなんですが、ドタバタギャグを基調としつつも史実のハードな部分からは逃げないで描くのが魅力だと思っているのですが、本作はまさにそんな感じです。ただ、そういうことなので妹萌えを第1巻のアオリにしたのは正解なのか難しいところ。『軍神ちゃん~』のスピンオフなのでオネエの村上義清だったり、子供みたいな山本勘助だったりのキャラは踏襲されてます。腹黒勘助がいっぱい見られるの楽しい。ちなみに信玄餅は現代に安倍川餅をもとに作られたというのが定説です。
読了日:07月08日 著者:柳原満月

雪女と蟹を食う(1) (ヤングマガジンコミックス)雪女と蟹を食う(1) (ヤングマガジンコミックス)感想
Twitterで冒頭だけ見かけて気になっていた漫画。絵柄に90年代を感じるのだけれど、作品のテイストとはマッチしている感じ。物語全てが夢ないし悪夢のようで、何だか現実感がない。主人公側の事情は後半でだんだん見えてきたけれど、説得力があるかと言われると、舞台設定のために取ってつけられたような感もなくはない。雪枝側のパーソナリティはまだほぼ全く明かされていないし、謎が多い。
読了日:07月08日 著者:Gino0808

マトリ 厚労省麻薬取締官 (新潮新書)マトリ 厚労省麻薬取締官 (新潮新書)感想
厚労省麻薬取締官のトップを務めて退官した著者による、自伝というか実体験に重点をおいた戦後日本の薬物取締の歴史とその中で麻薬取締官が果たした役割についての本。著者については現役時代にたまにテレビでインタビューに答える際の俳優顔負けの風貌が印象に残っている。覚醒剤大麻、危険ドラッグと、時代とともに移り変わる薬物のトレンドに合わせて新たな捜査法を駆使して事件に挑む取締官の描写は読んでいてとても面白い。
読了日:07月08日 著者:瀬戸 晴海

漢語の謎 (ちくま新書)漢語の謎 (ちくま新書)感想
日本と中国で同じ漢字を使って表される語が、日中でどう同じなのか、どう違うのか。そして、それは日中のどちらで生まれ、どう伝播したのかといったことを実例を挙げて紹介していく。個々の実例も非常に興味深く、面白く読んだ。
読了日:07月05日 著者:荒川 清秀

読書メーター

>

Kindle Paperwhite 5.13.1では複数アカウントの運用はできません

f:id:otoya_kyo:20200724111145p:plain

この記事のまとめ

Kindle Paperwhite 第10世代、ファームウェア 5.13.1 では、本体からアカウントを削除した際にすでにKindle内にダウンロードしてあった書籍データも削除される。

以下、経緯とか愚痴

またしてもタイトルで言いたいことはほぼすべて言い終えています。新しいKindle Paperwhite(第10世代)が届きました。今まで使っていた第5世代と比べると、画面もきれいだし、中国語に拼音が付くようになっているし……とほぼ良いこと尽くめだったんですが、個人的に最悪の改変だったのがタイトルにもある複数アカウント運用が難しくなったことです。

もちろん、物理デバイスとしてのKindle(以下「Kindle」)に複数のAmazonアカウントを登録しておき、適宜切り替えて使う、というのは今までの端末でもできませんでした。

ただ、今まで使っていたKindle Paperwhite(第5世代)ファームウェアバージョン 5.6.1.1では、「Kindle」からアカウント情報を削除しても、すでに「Kindle」内にダウンロードしてあった書籍データは消えませんでした。

そのため、中国アカウントでログインし、「Kindle」内に中国語の電子書籍データをダウンロードし、その後日本アカウントでログインして、普段は日本語アカウントで日本で買った書籍を読みつつ、気が向いたときに日本語アカウントにログインしたまま、すでに「Kindle」内にダウンロードしてあった中国語書籍(中国アマゾンで購入したもの)を読む、ということができたわけです。

新しい「Kindle」のファームウェアは5.13.1なのですが、このバージョンでは、「Kindle」からアカウント情報を削除した際、「Kindle」内にダウンロードされていた書籍データもすべて削除されます。そのため、上述したような、中国アカウントで購入した本を、日本アカウントでログインしたまま読む、ということができなくなりました。

ネット上には、端末にダウンロード済の書籍データは残るという情報と、残らないという情報がどちらも書かれていて、でもって誰もファームウェアのバージョンを記載してくれないので自分で買ってみるまで確信できなかったんですよね…… 今回このエントリを書いたのはそういう犠牲者を新たに生まないためです。

閑話休題。また、アカウント切り替え時にいったんすべての書籍データが削除されてしまうため、切り替えるたびに読みたい本をダウンロードしなおさなくてはならない、というクソ面倒くさい手順を踏まないといけません。

いや、それじゃあ32GB買ったの無駄じゃん。8GBで良かったじゃん、という気持ち。何より、中国語の本を読もうと思ったときに、いちいち一度日本アカウントからログアウトし、中国アカウントにログインし、読みたい本をダウンロードして……という一連の作業を毎回行わないといけないのが面倒くさすぎます。

また、旅行に出る際にあらかじめ中国語の本と日本語の本をダウンロードしておき、旅先で気分に応じで読み分ける、といったことも難しくなるわけで…… ちょっと困ったなあ、という感じです。

AmazonタイムセールでKindle Paperwhiteを注文しました

f:id:otoya_kyo:20200724111145p:plain

タイトル以上にとくに書くことはないのですが。今日(2020年7月24日)の9時からはじまったアマゾンのタイムセール。例年だったら7月にアマゾンプライムデーのセールがあるはずだったのですが、新型コロナウイルスの影響で延期になっているらしく、その代わりの実施なんですかね。

まあとにかく、タイムセールで最大5,000円オフということで。私が狙っていたKindle Paperwhiteの32GB広告なしwifiのみモデルも3,000円オフになっていました。広告ありモデルでも読書中には広告は出ないそうで、そっちでもいいかなー、とも思ったんですけれど、いらん文字情報が目に入ると結構疲れてしまうタイプの人間なので。長く使うものですし。ちなみに5,000円オフなのはOasisみたいですね。

今までは2012年に発売されたKindle Paperwhiteの第1世代(Kindle全体では第5世代)をずっと使っていたのですが、このバージョンのkindleはもうファームウェアのアップデートが終了しているようで、中国語書籍の拼音表示に対応していないんですよ。

中国のアマゾンで中国語書籍を購入できるということも分かったので、これからどんどん電書を読んでいこうかな、と思ったときに、拼音が表示できるとすごく便利かな、と思いまして。

広告なし版は現在在庫がないみたいで、早くても8月中旬の発送みたいで非常に待ち遠しい。

言語の学習状況—威語と漢語—

Prynhawn da!こんにちは! Sut dych chi?お元気ですか?

唐突にウェールズ語に手を出してみました。それも、なんかちょっとマニアックで、かつあんまり実用性はなさそうで、そしてそこはかとなくお洒落な言語がやりたい、という極限までよこしまな理由で。

学習がある程度進んだ際に読み物がある程度入手しやすい、というのも理由のひとつです。Amazon.co.ukウェールズ語小説の電子書籍が売っていますし、なんならAmazon.co.jpでも手に入ったりするので。まあ、そこまで学習が順調に進むのかという問題が……

勉強につかっているのは永田喜文, 小池剛史(2011)『ウェールズ語の基本 入門から会話まで』三修社と、Duolingoのウェールズ語学習モードのふたつ。実はこれらの教材、文体のレベルが違うのでちょっとややこしいんですが(永田, 小池2011のほうが少し文語的)、Duolingoは寝っ転がりながらでもウェールズ語に触れられるというお手軽さが捨てがたい。

ウエールズ語の基本

f:id:otoya_kyo:20200721114659p:plain

Duolingo。結構真面目にやっているの図。

永田, 小池2011については、私がチェコ語をやるときに使った、同じシリーズの金指久美子(2012)『チェコ語の基本 入門から中級の入り口まで』三修社にはCDが付属していたのに、こちらはどうして音声教材が別売なんだろう、という疑問というか不満はあります。買いましたけれど。

チェコ語の基本 入門から中級の入り口まで CD付


それと並行して、一応は専門なはずであるところの中国語のサビ落としも進めています。こちらは瀬戸口律子(2003)『完全マスター 中国語の文法』語研を、たまたま家にあったからという理由で、例文をすべて筆写、繰り返し音読しつつ読み進めています。

完全マスター中国語の文法[改訂版] ([テキスト])

たまたまあったとは言いましたが、文法事項ごとに内容が簡潔にまとまっており、知識のおさらいに使うには非常に使いやすい本です。中級者が頭の中を整理するのには役に立つ本だと思います。

また、先日たまたま気がついたのですが、Duolingoに日本語を使って中国語を勉強するコースがいつの間にか新設されていました。まだレベル3までしか教材がないようで、飛び級テストを受験して一瞬でクリアしてしまいましたが……

f:id:otoya_kyo:20200721114818p:plain

クリアの証の黄金のDuo像

飛び級テストだと全てのレッスンのクリア状況はレベル1になるので、このレベルを5まで上げていくというやり込み要素は一応あります。正直簡単すぎて面白くはないです。

6月に読んだ本まとめ

6月の読書メーター
読んだ本の数:3
読んだページ数:868
ナイス数:16

ルポ ひきこもり未満 レールから外れた人たち (集英社新書)ルポ ひきこもり未満 レールから外れた人たち (集英社新書)感想
私もまあ、定義次第ではひきこもりに分類されかねないような、一般的なレールから外れた人、なのは間違いないので興味深く読んだ。登場する人々は共感できることもあればできないこともあったのだけれど、誰からも共感されるような人はなかなかレールから外れないだろうから、そういうものなんだろう。現状のレポートというか、明確な解決策が示されないのはまあ、こういった分野の新書だとままあるので、筆者の現状報告的なものとして読むしかないんですよね。
読了日:06月23日 著者:池上 正樹
ルポ ひきこもり未満 レールから外れた人たち (集英社新書)

幸福な監視国家・中国 (NHK出版新書)幸福な監視国家・中国 (NHK出版新書)感想
中国のAI・アルゴリズムを利用した統治を「異化」するのではなく、そのほかの民主主義国家でも今後起こりうることとして一歩引いた立場から分析している本。
読了日:06月14日 著者:梶谷 懐,高口 康太
幸福な監視国家・中国 (NHK出版新書)

眠れない一族―食人の痕跡と殺人タンパクの謎眠れない一族―食人の痕跡と殺人タンパクの謎感想
タイトルにある通り、致死性家族性不眠症について書かれた本だと思って手に取ったのだけれど、実際にはFFIを始め、クールーや狂牛病など、プリオンの異常に起因した致命的な病気の発生の経緯やその研究の歴史を包括的に描いた本だった。クールーの謎が解明される経緯などは読んでいて本当にエキサイティングで面白い。
読了日:06月08日 著者:ダニエル T.マックス
眠れない一族―食人の痕跡と殺人タンパクの謎

読書メーター