OtoyaLog

おとやさんが好きかって書くログ

気軽に(?)行けるマカロニテーマパーク

はじめに

本文章は、リニューアル前にこのブログに載せられていた記事の再録です。最近新しくマカロニウエスタンファンになった方の中で、もし万が一、スペインのロケ地テーマパークを訪れたいというアホ奇特な方がいらっしゃれば、その一助になればという意味で再録します。

また、この文章は元はと言えば朝日新聞出版の「マカロニ・ウエスタン傑作映画DVDコレクション」に似た企画の冊子のために書いた文章だったのですが、企画自体がなくなったため死蔵されていたものです。そのため、書きっぷりが紙媒体向けのものになっているのですが、写真を追加した以外、当時の原稿をほぼそのまま掲載します。

本編

マカロニウエスタンに限ったことではないのかもしれませんが、ロケ地探訪というのは過酷な作業です。映画に映された一瞬のシーンから山の形を読み取り、車やバイクを駆使してスペインの荒野を、時には地権者に怒鳴られながら、微かな痕跡を探して走り回る。そんな体験をしながら、探していたロケ地を見つけたときの感動はひとしお……だそうです。お恥ずかしながら、筆者もそこまで過酷なロケ地探訪はしたことがなく、そういったルポは他の方にお任せするとして。今回は、そこまで過酷な体験をする時間も覚悟もないけれど、ちょっとした時間(と言ってもスペインまでは行っていただくことになります)で気軽にロケ地観光をしてみたいというアナタ、そこのアナタ向けのお得情報をご紹介いたしましょう。そんな旨い話があるわけないって? いや、それがあるんです。

さて、スペイン行きの航空券はおさえましたね? 行き先は、まぁ、バルセロナでもいいですが、ここはおとなしくスペインの首都、マドリッドにしておきましょう。マドリッドまでは飛行機で15時間以上。慣れない外国での乗り継ぎもあってお疲れでしょう。1日目はバルで美味しいつまみとスペインワインを頂いて、早めに休んでしまいましょう。早めと言ってもスペインの夜は結構遅いんですけれど。

マドリッドのバルで美味しいスペイン料理を

マドリッドのバルで美味しいスペイン料理

マドリッドのバルで美味しいスペイン料理を

翌日、マドリッドのアトーチャ駅から列車に乗車。目指すはアンダルシア州アルメリア県の中心都市、アルメリアです。

アトーチャ駅

アトーチャ駅

マドリッドからアルメリアまでは6時間程度。南に下るにつれて、車窓はオリーブ畑が点在する緑豊かな風景から、マカロニウエスタンの荒野を思わせるようなゴツゴツした荒地が散在する風景に変わってゆきます。

鉄路沿いに見える風景

鉄路沿いに見える風景

列車は終点アルメリア駅に到着。アナタは荷物を抱えて駅舎から出てきました。はい、そこで左斜め後方をご注目ください。そちらに見えますのが『夕陽のギャングたち』のロケ地に使用されたアルメリア旧駅でございます。2000年代初頭までは現役の駅舎として使われていましたが、現在は中に入ることはできません。残念。

アルメリア旧駅

アルメリア旧駅

アルメリア1日目は市内観光でもしましょうか。そんなに大きな町ではなく、中心部はぶらぶら歩いて回ることができます。潮風に吹かれながら、駅から西にむかうと旧市街が広がっており、要塞跡であるアルカサバ、教会であるカテドラルなど、観光名所が散在しています。

アルカサバ

アルカサバ

ぶらぶらしていたアナタは、旧市街にあるアユンタミエント(市庁舎)の裏手の修道院の前で見覚えのある風景にぶつかります。そう、ここはトーマス・ミリアン主演の『復讐無頼・狼たちの荒野』で使われたロケ地なのです。

王立受肉修道院前のロケ地

王立受肉修道院前のロケ地

そろそろ暗くなってきました。今日はクリント・イーストウッドリー・ヴァン・クリーフも泊まったという、ホテル・アルメリアにでも泊まりましょうか。

アルメリアに来るマカロニファンには2種類の人間がいる。レンタカーを借りる奴と、タクシーをチャーターする奴だ。さて、レンタカーでもタクシーでも良いのですが、郊外への足を確保しましょう。ちなみに、レンタカーの場合、市街には借りられるところが少ないため、L-22系統のバスでアルメリア空港に向かい、そこで借りると良いでしょう。アルメリア市街からA92号線を30分ほど北上すると、ゴツゴツした荒野(この辺りにもロケ地が散在しています)の先にひとつのテーマパークが見えてきます。その名もミニ・ハリウッド

ミニハリウッドにようこそ

ミニハリウッドにようこそ

入り口で入場料を払い、中に入ると大音量のマカロニミュージックがお出迎え。レオーネやコルブッチ監督作品の音楽が賑やかにかかっています。そして辺りそこここに見覚えの建物、建物、建物。そう、このテーマパークは夕陽のガンマン』のために作られたセットをそのままテーマパークとして保存しているのです。

名無しがエル・パソに入ってきたシーンのアングル

名無しがエル・パソに入ってきたシーンのアングル

カルロ・シミが頭取をつとめていたエル・パソ銀行ももちろんあります。そして大通りには無法者風の衣装をつけた髭面の男や、派手な衣装をきたサルーンの踊り子たちも行き交っています。

銀行でもありナバホ・ジョーが乗ってた建物でもある

銀行でもありナバホ・ジョーが乗ってた建物でもある

ガンマンと踊り子

ガンマンと踊り子

夢中で建物を見たり、写真を撮ったり、映画ポスターを見たり(ポスターが所狭しと飾られた小さな展示施設もあります)、手配書ポスターの顔ハメをしたりと遊んでいたあなたの耳に銃声が飛び込んできます。すわ無法者の襲撃かと広場に向かうと、そこでは西部劇ショーが開催されていました。

まぐさ桶を盾に銃撃戦

まぐさ桶を盾に銃撃戦

馬でひきづられる無法者

馬でひきづられる無法者

絞首刑執行。牛の存在感

絞首刑執行。牛の存在感

銃撃戦あり、バルコニーからの転落あり、馬で囚人が引きづられるシーンありと、なかなか見ごたえのあるショーに大満足のアナタ。ただ、ちょっと登場人物の身のこなしが最近のアメリカ西部劇っぽかったのは、まぁ、気にしないでおいてあげましょう。その後でカンカンショーまで見て大満足。さて、そろそろアルメリアに戻りますか。なに? まだマカロニ気分が抜けきらない? それじゃあ、もう1軒ハシゴしましょう。

ハシゴと言ってもサルーンじゃないですよ。ミニ・ハリウッドからさらに5キロほど車で北上しましょう。幹線道路を外れ、ガタガタ道を不安になりながらしばらく走っていくと、「TEXAS HOLLYWOOD」と書かれた少し埃まみれになった看板が見えて来ましたね。

よく考えるとここはテキサスでもハリウッドでもない

よく考えるとここはテキサスでもハリウッドでもない

ここがもう一つのロケ地テーマパーク、テキサス・ハリウッドです。なになに? ミニ・ハリウッドと比べてみすぼらしい? うーん、確かに。しかし、ここも『盲目ガンマン』をはじめとする多くのマカロニウエスタンで使用された貴重なオープンセットをそのまま保存したテーマパークなのです。

『盲目ガンマン』オープニングのアングル

『盲目ガンマン』オープニングのアングル

確かにミニ・ハリウッドに比べると保存状態はあまりよくありませんが、敷地面積はこちらのほうが広く、白壁で作られたメキシコの村を再現したセットもあって、なかなか楽しめるでしょう? 

メキシコの村のセット

メキシコの村のセット

ほら、ダン・ヴァン・フッセンのサインもありますよ。スペイン人の団体観光客が来ていることの多いミニ・ハリウッドに比べるとこちらのテキサス・ハリウッドは観光客も少なめで、低予算マカロニウエスタンの雰囲気をよく醸し出してもいます。

ダン・ヴァン・フッセン氏の写真とサイン

ダン・ヴァン・フッセン氏の写真とサイン

また、このテキサス・ハリウッドは、マカロニウエスタンではないですが、アレックス・デ・ラ・イグレシア監督のスペイン映画『マカロニ・ウエスタン 800発の銃弾』のロケ地としても使われたほか、近年始められたアルメリア・ウエスタン・フィルム・フェスティヴァルという西部劇映画祭の主要会場の一つにもなっています。

テキサス・ハリウッドでも西部劇ショーを堪能してアルメリアに帰ってきたアナタ。これからどうします? お急ぎでしたら夕方の列車でマドリッドにも戻れますが。なになに、まだ時間がある。もうちょっとロケ地を見てみたい。うーん、困ったなぁ。テーマパークになっているロケ地はこの2か所くらいしかないんですよ。

ふんふん。別にテーマパークじゃなくて構わない。じゃあ明日、車を2時間くらい走らせて、東のガタ岬のほうまで行ってみましょうか。あっちにもまた、『夕陽の用心棒』のロケ地とか、『怒りの荒野』のロケ地とか、面白いところがいろいろあるんですよ。

『続・復讐のガンマン』でクチーヨが貼り付けにされた風車の跡

『続・復讐のガンマン』でクチーヨが貼り付けにされた風車の跡

それとも『荒野の用心棒』で使われたロス・アルバリコケス村に行ってみたいですか? このへんはあっちに行ってもこっちに行ってもロケ地だらけで、いくら滞在しても見たりないくらいなんですよ……

『夕陽のガンマン』のアグア・カリエンテ村ことロス・アルバリコケス村

夕陽のガンマン』のアグア・カリエンテ村ことロス・アルバリコケス村

結び

当時の文章は以上です。ただ、私自身この文章を書いたあと、もう一度本格的にアルメリア地方のロケ地巡りをする機会がありまして、そのときに先人の教えのもと同定したロケ地について、以下のウェブサイトにまとめています。

Spaghetti Western Locations (ウェブサイトは現在休止中)

実は、訪問はしたものの、このサイトにもまだまとめられていないロケ地が多数あるのですが、その辺りもおいおいなんらかの形で公開できればなあ、とは思っています。ただ、まあ、ずくがないのでその辺いつになるか……

マカロニウエスタンにタンブルウィードは出てこない

その後、タンブルウィードが登場するマカロニウエスタンが発見され(てしまっ)たため、以下のエントリーで主張を修正しています。ご注意ください。

otoyalog.hatenablog.com

タンブルウィード、またの名を回転草、あるいは転蓬西部劇の寂れた町をコロコロ転がっている草、といえばイメージできるでしょうか。あれは風に吹かれて種子をまき散らしているそうです。

タンブルウィード

タンブルウィード。いらすとや何でもあるな

最近もこんなニュースがありました。

www.cnn.co.jp

で、タンブルウィードが話題になるとTwitterなどで必ずと言っていいほど出てくるのが「ああ、マカロニウエスタンによく出てくるやつだ」みたいな感想です。これについて、私が強調しておきたいことはただ一つです。

マカロニウエスタンにタンブルウィードは出てこねえよ」

ということです。

西部劇全般についていうならば、タンブルウィードが登場する作品は多数あります。西部劇をモチーフにしたアニメなんかでも象徴的に使われることが多いです。ただ、マカロニウエスタンに限定して言えば」、タンブルウィードは登場していません

いや、まったく登場していないと言い切れるかといえば、私も全部で400作品以上あるマカロニウエスタンを全て見たわけではないので、断言はできません。しかし、有名作品についてはほぼ網羅した上で、150作品程度見た経験をもとにして言えば、管見の限りでは、マカロニウエスタンにタンブルウィードは登場しない、と言えます。

出てこない理由はおそらく非常に単純で、多くのマカロニウエスタンのロケ地となったスペイン南東部のタベルナス砂漠や、イタリア中部にはこのタンブルウィードが生えていないんですよ。生えていないので、画面に登場しようがないわけです。

なので、アメリカロケを行った作品では登場している可能性はあるのですが、『ウエスタン』でも『ミスター・ノーボディ2』でも私が見た限りではタンブルウィードは登場していないように見えます。もしかすると画面の端っこの方に見切れてたりはするかもしれない。

というわけで、少なくとも巷間イメージされているほどには、マカロニウエスタンにはタンブルウィードは登場しないですし、マカロニウエスタンで見た、と思っている方は、おそらくほとんどの場合、マカロニウエスタンの影響下にあるアメリカの西部劇で見たか、アニメか何かで見たのではないかと思います。

このマカロニウエスタンにはタンブルウィード出てたぞ、というのを発見された方は、もしよろしければTwitterででも教えてください。喜んで確認しに行きます。

日本におけるマカロニウエスタンの世代別受容に関する試論

また唐突に書く。マカロニウエスタンとは、雑に定義すると1960年代から70年代にかけて、イタリア資本で制作された、アメリカ西部劇の模倣からはじまり、いつしか独自のスタイルを作り上げるに至った映画群のことである。初期を画する作品は、セルジオ・レオーネ監督の『荒野の用心棒』(1964)ではあるが、必ずしもこの作品がイタリア最初の(すなわち世界初の)マカロニウエスタンというわけではない。

マカロニウエスタンについて正確に定義しようとすると、毎回百家争鳴状態になるし、私の意見だけでもかなり長々と叙述することになるので、そのうち書くかもしれないけれど、本項では省略する。

さて、本項で書いてみたいのは、日本におけるマカロニウエスタンの世代別受容についてである。私見では、日本でマカロニウエスタンを受容した層は大きく4つに分けることができると考える。列挙すると以下のとおりである。

  1. 劇場封切り世代(第一世代)
  2. 地上波放映世代(第二世代)
  3. BS放映世代(第三世代)
  4. 朝日DVDマガジン世代(第四世代)

以下、私見ながらそれぞれの世代について簡述を試みたい。

劇場封切り世代(第一世代)

言うまでもなく、『荒野の用心棒』 を一番館で鑑賞し、その衝撃をもろに食らった世代である。現在の年齢層でいうと、概ね60歳代中〜後半以降の世代に当たる。早い人だと60代前半の方でも、かなりの作品を一番館で見ていたりする。すごい。『赤い砂の決闘』を一番館で見た現役のマカロニファンとか、もはや天然記念物級に貴重だと思う。

この世代は例えば、『真昼の用心棒』は現在ソフト化されているのは第2編集版だけれど、当時劇場でかかったのは第1編集版で、第2編集版にはなかったシーンが確かにあった、みたいな濃い話ができる。記憶力すごい。マカロニウエスタンについて全てを見てきたわけで、生き字引のような存在

地上波放映世代(第二世代)

地上波の洋画劇場では70年代に数多くのマカロニウエスタンが放送されている。劇場公開作もあったし、いまでもソフト化されていないようなB級C級作もかなり放送されていた。第二世代はそういった地上波の放送に触れた世代であり、概ね40歳代中盤〜60歳代前半あたりが当てはまる。この方々の中には、二番館、三番館での上映を見ている方も多い。というか、ほとんどだと思う。

いまでも一番活発にファン活動をされている方が最も多いのがこの世代で、毎年名古屋で開催されているマカロニウエスタンのファンミーティング「マカロニ大会」を運営されているのも、だいたいこの世代に該当する方が多い。今年は所用で参加できず、連続参加記録が途切れてしまったのが残念だが、来年は万難を排してまた参加したい。

閑話休題。この世代には、その道では世界的にも有名なマカロニウエスタンロケ地研究家の方がいたり、ポスターコレクターの方がいたり、多士済々である。

ここまでの世代の方は、80年代90年代のマカロニソフト不毛時代を生き抜いてきた方であり、記憶力とか情熱とかがなんかものすごい方が多い。海外VHSを個人輸入して見ていた方も多い

BS放映世代(第三世代)

1990年代後半、理由はよくわからないのだけれど、一時期NHK BS2(今のBSプレミアムの前身)でマカロニウエスタンが大量に放映されていた時期があった。この放映でマカロニウエスタンにハマった人や、この少しあとに蔵臼金助氏の尽力によってイマジカから続々と発売されだしたDVDによってハマった人がこの世代に属する。

年齢的には30歳代〜40歳代だが、この辺りからソフト化された作品を誰もがいつでも見られる環境が整ってきているため、年齢層にバラけが出はじめる。私はこの世代に属する。

口を開けていれば新しいソフトが供給されるし、何度でも見返せるので幸せな世代ではある。ただ、日本で発売された作品だけでは飽きたらず、海外DVDを買い漁る人間もいる(私のことである)。

朝日DVDマガジン世代(第四世代)

一昨年から朝日新聞出版より発行されていたマカロニ・ウエスタン傑作映画DVDコレクション、および、その販促活動をされていた蔵臼金助氏のTwitterによってマカロニウエスタンの魅力に目覚めた世代。

今までの世代との大きな違いは、今までに比べると女性が多いらしい、ということ。今までも女性ファンはいたけれど、男性ファンに比べると圧倒的に少なかったので、特徴的な変化である。また、Twitterを見ていると、ボーイズラブ的な受容をされている方も散見される。

個人的には、マカロニウエスタンホモソーシャル要素の強い映画であり、いわゆるBLとの相性は悪くないだろう、と感じていたので、やっと見つけてくれたか、という感じではある。

こんな感じで、マカロニウエスタンファンについて雑に世代分けしてみたのだけれど、古いファンも新しいファンも分け隔てなく熱く語れるのがマカロニウエスタンの素晴らしいところの一つだと個人的には感じています。マカロニ大会で、新しいファンの方とお会いするのがすごく楽しみです。

マカロニ大会に参加していると、ざっくり3世代に分けることができるなあ、とずっと感じていて、今回のDVDマガジンでさらに新しいファンが増えてくださったようなので、なんとなく書いてみました。

TSUTAYA DISCASのプラン変更キャンペーンに乗る

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最近では各種定額配信サービスに押されがちな印象のあるCD、DVDの宅配レンタルサービスですが、日本では割と草分け的な存在だったと認識しているTSUTAYA DISCAS。大手レンタルチェーンのTSUTAYAが展開している宅配レンタルサービスです。

料金はそこまで安い、というほどではないのですが、実店舗ではなかなかおいていないようなマニアックな旧作DVDの品揃えが豊富で、リストに登録しておけば確実に見られる、というのが魅力でした。

借りたい旧作DVDもほとんど借り尽くしてしまったので、しばらくの間ずっと無料会員になっていたのですが、先日プラン変更キャンペーンのメールが届いていたので、そのキャンペーンに乗ってみました。

キャンペーン内容

適用条件
  • 4月23日〜4月30日の間に定額8プランに変更する
  • 6月1日時点で定額8プランを継続している
適用内容
  • 6月分請求額から5月分請求額を全額差し引き

つまり、4月中に定額8プランに変更すれば、5月6月の2ヶ月間、本来2ヶ月分の月額費用が掛かるところ、1ヶ月分の料金ですむ、というキャンペーン。ちなみに、4月分の費用は日割りでかかってきます。

つまり、私の場合でいうと、4月24日にプランを変更したので、4月分の日割り料金は2014円(月額)×7/30で凡そ470円。つまり、2014+470=2484円で68日の間定額8プランに加入していられる、という計算。1日あたり36.5円。まあ、届いたソフト返さないと次来ないシステムなので、1日あたりの金額出してもあんまり意味ないんですが。

5月と6月にそれぞれプラン上限の8枚ずつ借りたとすると、2484÷16で155円/枚になります。実店舗でDVDを借りると旧作なら108円で借りられたりするので、金額的にはちょっと微妙ですねー。

ただ、この定額8プランには借り放題オプションが標準でついており、旧作や「まだまだ話題作」のCD、DVDなどであれば、月8枚の規定を越えたあとも無料で借り放題となるのです。そのため、計算上は68日間で25枚以上借りることができれば、1枚あたりの費用は100円を切ることになります。

今回はCDを中心に借りようと考えているので、届いたCDを即座にハードディスクにぶち込んでポストに返却、というルーチンを繰り返すことができれば、結構な枚数借りられそうな気もするけど、どうでしょうかね。また、6月末に結果を報告したいところです。

話は変わりますが、今回、TSUTAYA DISCASを利用するに当たって、レンタルCDの自宅PCへのリッピングの適法性について調べてみたんですが、これについては私的使用のための複製の範疇に含まれるようで、触法しないようです。DVDについてはリッピングの際に保護技術を回避する必要があるため、こちらは触法するようで、この辺ちょっとややこしいですね。

足踏みペダル式のゴミ箱を買ったらQOLが上がった

今まで生ゴミは45ℓのゴミ袋に、ペットボトルや缶などのゴミはそれぞれスーパーの袋に入れて、袋はそのまま台所のすみに転がしていたのですが、ふと思い立って足踏みペダル式のゴミ箱を導入してみました。足で踏むと蓋がカパっと開くタイプのやつ。

ゴミ箱4連

ゴミ箱4連

大きな方は可燃ゴミとペットボトル、小さな方が缶と瓶。その他の不燃ゴミはそこまで量が出ないので、相変わらず袋にいれて転がしてあります。

これだけのことなんですが、思った以上に台所が整然とした感じになりました。生ゴミの匂いが今までよりも漏れづらくなったのも改善点です。

思わぬ効果としては、足でペダル踏むと蓋が開くのがなんか楽しくて、ゴミをゴミ箱に捨てる作業が今までより苦ではなくなったことが挙げられます。ゴミ捨てるの、そこまで苦か? と言われると、まあ、それはそうなんですが。

【上田グルメ】アランフェスのスペイン料理が美味しい

こいつ毎週上田行ってるな、という感じなのですが、また上田に行ってきました。私が住んでいる土地はスペイン料理店不毛の地なので、美味しいスペイン料理を食べたければ家で作るしかない(作れるとは言ってない)のですが、上田には美味しいスペイン料理店があって羨ましい、ということで紹介してみる。

はてなブログには「レストラン紹介」という機能があったので使ってみた。お店は上田駅の温泉口から歩いて10分程度。

お店の外観

カフェ&スペインバル アランフェス

カフェ&スペインバル アランフェス

もう少し明るい写真はなかったのかと思うけれど、なかったので仕方がない。ブロガーとして意識が低い。店内にはスペイン各地の絵葉書が飾ってあったり、サンチャゴ・デ・コンポステラ巡礼路の略図があったり、スペインスペインしていて楽しい。

ランチ

ランチの時間帯にはセットメニューがあります。まずは、2種類から選べる日替わりのパエリアセット(パエリア、サラダ、ソフトドリンクのセット)。パエリアは魚介のパエリアは毎日あり、曜日によって鶏肉のパエリアがある日とイカスミのパエリアがある日があるようです。もう一つは具沢山のアヒージョセット。具沢山のアヒージョに、バゲットとサラダ、ソフトドリンクが付いてきます。

魚介のパエリア

魚介のパエリア

イカスミのパエリア

イカスミのパエリア

具沢山のアヒージョ

具沢山のアヒージョ

パエリアもアヒージョもそこそこボリュームがあって、お値段も1500円しないくらいと割とリーズナブルです。

バルタイム

夕方5時半以降はバル営業となり、単品料理やアルコール類もいただける形態になるようです。ランチタイムに単品料理が頼めないのかどうかは、確認していないのでちょっと分からないのですが……

スペインビールはアルハンブラが2種類とマオウのネグラの全部で3種類の取り扱いとなっています。すべて瓶ビールの取り扱い。生ビールはデンマークカールスバーグ。スペインビールの樽がないのは残念ですが、そもそも日本でスペインビールを樽で扱っているお店って、ほとんどないですし、仕方ない。

ハモン・セラーノ

ハモン・セラーノ

小海老のアヒージョ

小海老のアヒージョ

ジャガイモのトルティージャ

ジャガイモのトルティージャ

写真のセンスがない。

料理はオリーブやハモン・セラーノなどの定番タパス、トルティージャ、パエリア、アヒージョや、トリッパなどの煮込み料理、エビなどの魚介類など、一通りのスペイン料理が揃っています。パスタもメニューにあるようで、個人的にはスペイン料理店のパスタって、日本料理店でラーメンが出てくるのに似た違和感があるんですけど、まあ、それはまあ。

フィデウア (パスタパエリア)

フィデウア (パスタパエリア)

嬉しかったのは、フィデウアがあったこと。ざっくりいうと、お米のかわりにパスタで作ったパエリアです。主にカタルーニャで食べられる料理らしいのですが、以前トレドで食べてすごく美味しかったのです。日本のスペイン料理屋さんではメニューにないお店も多いのです。

単品でいろいろ頼んでビールを何杯か飲んで、という食べ方で一人5,000円くらい。ちょっとしたお祝いなんかで利用するのもいい感じかもしれません。

しかし、スペイン料理を食べてると、またスペインに行きたくなりますなあ……

Slaps and BeansがついにSteamリリース!

あのバッド・スペンサーとテレンス・ヒルの名コンビを主人公にしたアクションゲーム「Slaps and Beans」がついにSteamで正式リリースされたようです! スペンサー&ヒルと言えば、欧州では説明不要の人気映画スターコンビなのですが、残念ながら日本ではそこまでの知名度はないかもしれません。

御託はいい、早く買いに行かせろ、という方はこちら。

store.steampowered.com

バッド・スペンサーとテレンス・ヒルの名コンビとは?

マカロニウエスタンが好きな人なら……まあ、説明不要ですね。ちょっとマカロニを見たことがある方なら、『ミスター・ノーボディ』でヘンリー・フォンダ演じる老ガンマンを追いかけ回していた若いガンマン、ノーボディを演じていたのがテレンス・ヒルだと言えば、思い出せるでしょうか。

バッド・スペンサーに関しては、日本の映画ファンに一言でわかる出演作があんまりないんですよね。ものすごい巨体なので、一回見れば絶対に忘れられないのですが。

ヒルとスペンサーの最初の共演作は、一応は1959年にカルロ・ルドヴィコ・ブラガリア監督によって撮られた『ハンニバル』という史劇映画なのですが、この映画では直接の共演シーンはありません。本格的な共演一作目はマカロニウエスタンDio perdona... Io no!』。

そして、彼らの人気を決定的にしたのが、1970年のコメディ・マカロニウエスタン風来坊/花と夕日とライフルと…』および続編の『風来坊 II/ザ・アウトロー』でした。その後、コンビの関係はそのままに舞台を現代に移し、『サンド・バギー/ドカンと3発』や、日本では「笑激シリーズ」として一部のファンには知られている『笑激のギャンブルマン』、『笑激のボンゴボンゴ島!!』などのヒット作を連発し、本国イタリアをはじめ、ドイツ、ハンガリーなどでも不動の人気を誇っていました。

その功績を称え、2010年にはイタリアのアカデミー賞ともいわれる、ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞の生涯貢献賞がスペンサーとヒルの二人に送られています

その後、バッド・スペンサーは2016年に惜しくも86歳で永眠されましたが、テレンス・ヒルは79歳になった今でも、イタリアだけではなくヨーロッパ中で人気の現役スターとして活躍しています。近年ではまだ続編が撮影されているTVシリーズマッテオ神父の事件簿』の主人公ドン・マッテオが当たり役。

実は私、テレンス・ヒルのことは生で拝見したことがあります。スペインのアルメリアで一昨年開催された、アルメリアウェスタン・フィルム・フェスティバル(AWFF)にゲストとして、当時ちょうど近くで監督作を撮影していた彼が招かれていたのです。私はちょうど同じタイミングでマカロニファン仲間たちと、ロケ地の調査&観光に出かけていて、会場で遠くからですが、目にすることができました。すごく嬉しかった。

AWFF2016で功労賞を受け取るテレンス・ヒル

AWFF2016で功労賞を受け取るテレンス・ヒル(中央)

Slaps and Beansはどんなゲームか?

端的に言うと、『ファイナル・ファイト』シリーズによく似た、ベルトスクロールアクションゲームです。ゲーム画面を見ていただくと分かりますが、昔のゲームセンターのゲームを意識した、比較的チープな作りになっています。制作費の兼ね合いもあるのでしょうが、彼らが活躍していた時代の雰囲気がよく出ている気もします。

Slaps and Beansタイトル画面

Slaps and Beansタイトル画面

ゲーム画面はこんな感じ。ファースト・ステージは『風来坊/花と夕日とライフルと…』をモチーフにしています。ステージごとに、彼らの主演作をモチーフとした舞台で、ヒルとスペンサーを操って大暴れできるって寸法です。ローカルの二人プレイに対応しており、その場合、各々がヒルとスペンサーをそれぞれ受け持ちます。一人プレイの場合、選ばなかったキャラクターはNPCとなりますが、プレイ中にプレイキャラクターを切り替えることが可能です。

1stステージ

1stステージ

画面を見てのとおり、現在は日本語には対応してはいません。ただ、Kickstarterの更新内容などを見ると、対応させたいという意向はあるみたいなので、翻訳スタッフが見つかれば対応されるかもしれません。私が名乗り出ればいいのでは、という説も一応はある。

1stステージ

1stステージ

プレイ中の画面はこんな感じ。テレンス・ヒルの許諾及び、バッド・スペンサーの事務所の許諾をしっかりととっているオフィシャルゲームで、さらに音楽も制作費が足りる限りは使用許可を取って映画のオリジナル・ミュージックを使っている、というファンには嬉しい作り。まあ、このゲームをプレイするのはほぼ100パーセント二人のファンでしょうからね。

そんなこんなで、ついに正式リリースされたバッド・スペンサーとテレンス・ヒルのオフィシャルアクションゲーム、二人のファンだったらもちろんプレイしますよね。ちなみに私はKickstaterでそこそこ結構な額をがっつりバックしていたりします

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