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日本語ウェブ環境におけるrubyタグの問題点

一般社団法人 ルビ財団の考え方に共感したので、ブログ記事のうちのいくつかにルビを振ってみたのだが、htmlにおけるrubyタグの問題点に気づいたので書いておく。ルビ財団のウェブサイトは以下。

rubizaidan.jp

大きな問題点は検索性の低下だ。例えば「気が付く」という句がある場合、ルビを振ると「()()く」となる。これはhtmlでは<ruby>気<rp>(</rp><rt>き</rt><rp>)</rp></ruby>が<ruby>付<rp>(</rp><rt>つ</rt><rp>)</rp></ruby>くとなるのだが、このようにソース上で「気が付く」という文字列が分断されてしまっているため、ページ内検索で「気が付く」と検索しても引っかからなくなってしまう。これは長い文章などが表示されている時に非常に不便だ。

もうひとつの問題はソースの可読性の大幅な低下と、それに伴うメンテナンス性の大幅な低下だ。上の例を見ても分かるように、タグが入れ子になっていて非常に構造がつかみにくく、正直文章を書きなおそう、という気は起きない。

以上の二点からして、現状HTML環境でユニバーサルルビを導入するのはかなり難度が高いと感じる。