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ウェールズ語の語頭音変化 その3

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第3稿。ここにきて名詞の文法性が絡んできて面倒くさく面白くなってきました。これで今まで遭遇している音変化はひととおり説明できるようになりました。音変化の基礎的な事項については以下のエントリを参照ください。

otoyalog.hatenablog.com

1. 軟音化

1.1. p-,t-,k-,b-,d-,g-,m-が対象になるケース
  • 「叙述のyn」+ 名詞、および「叙述のyn」+ 形容詞のとき ※yn + 動詞では軟音化しない
  • 冠詞の後の女性単数名詞 ※g-が脱落する場合も冠詞はyrにならない
  • 数詞unの後の女性名詞
1.2. 1.1 + ll-, rh-が対象になるケース
  • 女性単数名詞(句)を修飾する名詞・形容詞
  • 前置詞am, ar, at, i, oの後
  • 前置詞iについて「Mae rhaid i 人 動詞」構文の場合はiの直後の「人」は軟音化せず、「動詞」が軟音化する (8/29追記)
  • 代名詞所有格dy, ei(9/13追記)の後
  • 数詞dau, dwyの後の名詞

2. 鼻音化

  • 前置詞ynの後(前置詞yn自体も、後続の語頭音にあわせてym,yngとなる)
  • 代名詞所有格fyの後

3. 帯気音化

  • 接続詞a, âの後の名詞
  • 数詞tri, chweの後の名詞